雪積る最勝院で堀江佐吉の記念碑を拝めて、リンゴ公園を目指して歩く【東北旅行記㊶】

東北旅行記2020年冬-㊶:青森編

旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(Walking toward Ringo Park after worshipping the monument to Sakichi Horie at the snow-covered Saishoin Temple. [Tohoku Travelogue 41])

雪の五重の塔!

さて迎えた東北旅で青森県に入ってから4日目の朝。弘前市内で宿泊した「弘前パークホテル」10階の部屋からは、遠くに津軽の象徴として昔から信仰の対象ともなってきた岩木山が見えています。ただスッキリと晴れた日ではないので岩木山の全景が見えませんが、逆に全部が見えない辺りに岩木山の雄大さを感じてしまう。

 

 

弘前パークホテルでの朝食!

今回の東北旅では基本的に低予算で進める為に、宿泊するホテルでは有料の朝食は選択しなかった。ただし例外的にこの弘前パークホテルだけ、楽天トラベル側のご厚意により、普通なら有料になっている朝食を無料で味わえる事になったのである。

 

 

この弘前パークホテルではホテルの最上層階にレストランフロアがあって、そこに向かうと和食のセットメニューが既に用意されていた。それ以外のちょっとした料理は、自分でビュッフェスタイルで取ってくるというシステム。

 

ホテル最上層階のレストランという事もあって、このように弘前市を一望できる景色が見える。そしてこの弘前パークホテルは弘前市内でも有数の背の高い建物でもあるので、他の建物に邪魔されずに弘前市内を見下ろす事が出来る。

 

そして寒い12月に訪れた事もあってか、このように豆腐を温めてくれた。火を入れてからグツグツと煮詰まるまでの間、雪が少し積もった弘前市内の景色や、奥に見える山々などを見ながらリラックスタイムに。急いで朝食を平らげるより、たまにはこのようにゆっくり朝食を食べるのも大事だと感じる瞬間。

 

この弘前市では1泊だけの予定だったので、弘前パークホテルをチェックアウト。今晩のホテルは秋田市内のホテルを予約しているのでこれから秋田方面に移動していくのであるが、その前に弘前市の名産であるリンゴが沢山植えられているという「リンゴ公園」に立ち寄る事にする。

 

弘前パークホテルから目的地のリンゴ公園までは、西側の方に約40分ほど掛けて歩けば辿り着くようだ。バスという交通手段もあったけど、本数が少なそうなのでいつもの歩きを選択するのであった。

 

 

 

最勝院に寄り道!

そしてリンゴ公園に向かって進んでいると、昨日も訪れた最勝院が見えてくる。今日は昨日と違って雪が少し積もっているので、雪が積もった五重の塔をもう一度見ようという事で少しだけ寄り道する事にした。

 

【最勝院(さいしょういん)

住所:青森県弘前市銅屋町63
電話番号:0172-34-1123

 

 

この最勝院が建てられている一画は昔から寺院などが多く集まっている場所で、江戸時代にこの辺りを治めていた弘前藩津軽家が信仰する宗派などを配置していたからのようだ。このような宗教団体や施設もそれなりに財力を持つ支援者が背後にいないと、活動を継続するのが難しい。

 

昨晩の弘前市内散策時には小雨が降っていて雪は降っていなかったけど、どうやら夜中の間に少々雪が降ったようで、最勝院境内にはチラっと雪が積もっている場所も見られた。ただ冬の東北地方はもっと雪が積もるイメージがあっただけに、これぐらいの積雪では全くそのような雪深い場所という印象を受けるまではいかなかったが。

 

こちらは最勝院の象徴ともなっている、本州最北端にある国の重要文化財でもある「五重の塔」。ボクの住んでいる関西で見かける五重の塔とは違って、ここ弘前市では冬場にかなりの積雪があるので、その雪の重みにも耐える必要性がある。だから関西に存在する五重の塔よりも、頑丈な構造になっているのだろう。

 

そして昨日写真に撮り忘れた、最勝院の境内に設置されていた堀江佐吉の記念碑。明治41年頃に設置された記念碑のようだが、この津軽地方で多くの近代的な建築物を手掛けただけではなく、弘前の街の発展にも大きく貢献した人物として多くの人々に慕われていたかのような大きな記念碑だった。

 

雪国の冬にはこのようにお地蔵さんも、まるで帽子を被っているかのように頭や肩回りが白くなっているのが見える。大阪に住んでいると殆ど雪が積もらないだけに、このような雪が積もっているのを見るだけで、急にテンションが上がってしまうのである。

 

弘法大師像の手前に設置されていたウサギの像も、同じように白い帽子を被っている姿が見える。ただ雪国の冬といってもまだ12月の頭で、これから2月にかけてもっと雪が降る季節となるので、この辺りの人からすればこれぐらいの雪は降った内に入らないのかもしれない。

 

最勝院で少々寄り道をした後、西側へ延びる「青森県道28号:岩崎西目屋弘前線」を歩いていると、左手にこちらの「青森県立弘前高等学校」の入口が見えてきた。この学校は1884年に青森県中学校として創立されてから、約140年近くの歴史を誇る。

 

この青森県立弘前高等学校の敷地内には、明治27年(1894年)に落成した青森県尋常中学校の本館として使われていた”青森県立学校:最古の木造校舎”が保管されている。ただこの門内から高校の敷地内となり勝手に入っていいのかわからなかったので、その木造校舎の写真は諦めて先に進む事にしたのである。。

 

そして道を進んで行くと寺が並んでいるストリートみたいになっていて、こちらに見えたのは「圓明寺」という1500年頃に創建された歴史ある浄土真宗のお寺。弘前藩祖:津軽為信に懇意にされた事もあって、1650年頃にこの地に移転してきて、今正面に見えている本堂は1765年頃に再建された建物となっているようだ。

 

満腹な人と

 空腹な人は

  意見が違う!

このようなお寺自体にはあんまり興味がないけど、その寺の前などの掲示板に張り出されている句にはいつも足を止めて見てしまう。こちらの内容はまさにその通りで、お腹が減っている人の気持ちは満腹な人にはまず分からない。前に「カレーを食べた事のない人に、カレーの美味しさを話しても伝わらない!」という意見を聞いた事があるが、これと同意義。

 

今年勃発したロシアのウクライナ侵攻ではマスコミがロシアの侵攻した理由を「あ~~だ、こ~~だ」と解説しているけど、プーチン大統領の思惑はその立場になってみないと恐らく理解できないのかもしれない。

個人的には天然ガスの利益の奪い合いが、争いの元になっていると睨んでます!

 

寒くなってきた時期という事と過疎化が進む街という事もあってか、歩道には殆ど歩いている歩行者の姿を見る事が出来ない。またこの県道沿いには明らかな歩道という道が整備されていない事もあって、あまり人が歩かない道になっているのかもしれない。

 

 

そんな誰も歩行者がいない道を進んで行くと、小さな交差点の角にこちらの古そうな建物を発見する。こちらの建物は「加藤元昭:味噌醤油醸造元」という、明治4年(1871年)に創業されたという歴史ある醤油を醸造しているお店だった。

 

 

大阪の四天王寺周辺の上町台地沿いに沢山の寺院が立ち並んでいるエリアがあるけど、この弘前の県道沿いにも多くの寺が立ち並ぶエリアとなっていた。江戸時代には目に見えない疫病や飢饉などから来る不安を解消する為に、全国的に宗教の信仰を大きく取り入れた藩が多かった。そういう施策によって、この一角に寺院が集められていたとか。

 

そして更に道を進んで行くと、ちょっとした広場的な場所にリンゴの木らしき物が植えられている光景が見えてくる。ただまだここは目的のリンゴ公園ではないので、もう少し先まで歩かないといけない。

 

そして弘前市のマンホールには、このようなリンゴ「卍」マークが入ったデザインマンホールがあった。弘前市は全国的にリンゴの生産量でも一番を誇る場所だけに、当然のようにリンゴの形となっているのは分かるけど、それ以外にも寺院が多くこのエリアに集まっている事もあって「卍」マークが入れられていたのだろう。

 

このようなリンゴの木も実がなっているシーズンに来たら、リンゴの国っぽい雰囲気を感じられるのだろうけど、この12月には既にそのリンゴの収穫時期を少し過ぎていたようで、遅かったみたい。青森県を訪れた感想としては、「何を求めて青森県を訪れるか?!」という目的によって、訪れる時期を吟味してから訪問した方がいいと感じたのである。

 

道を進んで行くと大きな看板が見えてきて、「あと400m」と記載してあった。リンゴ公園行きのバスも弘前市内から運行しているが、バスが出るのも1時間に1本あるかないかの様子。だからただバスをじ~~っと待つだけの時間を無駄にしたくないので、運動も兼ねて誰も居ない道を歩くのを選択したのであった。

 

冬は雪深い東北では、毎年冬ごとに雪の重みで枝が折れないようにと板が添えられたり、ロープで縛ってあったりしたけど、こちらの松はそんなに枝が長くはなかったので何も対策がされていなかった。本来であれば雪の重みにも耐えられる木々しか生存できない環境なので、自然のままにしておくというのも1つの手段かもしれないが。。

 

「弘前市:リンゴ公園」に到着!

そして綺麗に舗装された道路が見えてきて、ここから先が「弘前市:リンゴ公園」のようだ。ただもう少し賑わっているのかと思っていたけど、このように白い雪が目立って、リンゴというよりも積もった雪を観察するような場所のイメージにも思える光景。

 

電柱に設置されていたミラーもご覧のように、リンゴ型のミラーとなっている。しかしリンゴの生産量日本一を誇る弘前市では、街中にこのリンゴ型ミラーを設置している訳ではなく、このリンゴ公園近くだけだったので少々寂しさを感じたが。。

青森ンゴ
青森ンゴ

本当は弘前市中に設置したいけど、予算の壁が・・・

 

意気揚々とやってきたリンゴ公園だけど、あまりひと気が感じられないというのが第一印象であった。ただ、このようにのぼりが設置されていたので12月だから閉まっているという訳でもなく、一応オープンしているようだったのでとりあえず公園内を散策してみる事にしたのである。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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