大館市の「秋田犬の里」で秋田犬を見て、夕陽が沈む車窓を見ながら秋田駅に向かう【東北旅行記㊾】

東北旅行記2020年冬-㊾:秋田編

旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(See Akita Inu at “Akita Inu no Sato” in Odate City and head for Akita Station while watching the sun set from the train window.  [Tohoku Travelogue 49])

やっぱり犬はエサが好き?!

ここは秋田県大館市の大館駅前に造られている観光施設の「秋田犬の里」。秋田犬の街らしく、秋田犬の存在感を全面に出して町興しをしているように感じた大館市。それなりにお金を投入して造られた施設のようなので、ちょっと寄り道してみる事に。

 

【秋田犬の里(大館市観光交流施設)】

住所:秋田県大館市御成町1-13-1
営業時間:9時~17時頃(※年末年始休み)
電話番号:0186-59-4649

 

 

 

「秋田犬の里」の見学!

この「秋田犬の里」は観光客向け施設という事もあって、まず目に見えてきたのは秋田犬に関連するお土産グッズの山々。お金を掛けて施設を造るという事はそれだけの費用対効果を狙っての行動なので、このようなまずはお土産物販売で攻めてくる場所となっていた。

 

こちらには秋田犬のぬいぐるみ4タイプ(特大・大・中・小)のうち、どれかがもれなく当たる1回1,000円の抽選くじ販売が行われていた。個人的には一番小さい4等のぬいぐるみが邪魔にならなくていいように思うけど、小さい子供と一緒に来れば、一番大きいサイズのぬいぐるみをねだられそうにも思う。

 

この観光施設は大館駅前から徒歩1~2分と近い事もあって、それなりに観光客のような人達の姿をチラホラと見かけた。先程訪れた秋田県会館の方が間近で秋田犬にも接する事が出来るし、日本唯一の犬の博物館ともなっているので個人的には秋田県会館を訪れた方がいいと思うけど、大館にやって来る観光客からすれば駅に近い施設の方がいいのかもしれない。

 

この施設にも秋田犬が飼育されていて、常に中で秋田犬を見られるのが売りの1つでもあるようだ。また館内の見学は勿論無料で見学できるようになっているので、観光客が訪れやすい環境が揃っていた。

 

こちらは「秋田犬展示室」で秋田犬が見られる場所らしいけど、ここではさっきの秋田犬会館のように間近で秋田犬に触れられるような環境ではないようだ。それには見知らぬ観光客が秋田犬に触れた時に、噛まれたりとかの事故を防止する為なんだろう。

 

秋田犬って普段接しない人間からすれば、このように可愛らしいイメージしか持っていない。しかし現実的には秋田犬はその昔に闘犬や狩りのお供の番犬とも使われていたので、その可愛らしい顔の奥底に存在するDNAには激しい闘争本能が摺り込まれている。

 

そして普段犬と接しない人間程に「犬が人を噛む!」という事をあまり想像しない。しかし現実には犬や猫などの通常ペットとして飼育されている動物は、普通に人間を噛む事がある。ただ犬が子供などをガブリと噛んでしまうと、それは事故として処理され、その子供を噛んだ犬は殺処分に回されてしまう事になるそうだが。

 

そういう事もあって観光客相手であればある程に、犬への触れ合い行為自体にリスク性が高まる。だからこのように秋田犬が可愛らしいという雰囲気を醸し出しているけど、秋田犬には触らせずに代わりに秋田犬のお土産を買って帰ってもらうという事が最善の策なんだろう。

 

 

こちらには過去に秋田犬が贈呈された著名人の紹介がされていた。昔は日本に来日したヘレン・ケラーが、秋田犬を所望したので贈られたりもしている。それ以外にも今年2022年にウクライナ侵攻したロシアの大統領にも、過去に秋田犬が贈呈されている。ただ反ロシアという世界的な思想が巻き起こっているだけに、もしかしたらこのロシア大統領の欄は隠されてしまっている可能性が考えられるが・・・。

 

 

こちらには秋田犬の街だけあって、ここ大館市内にあるハチ公に纏わる秋田犬スポットが紹介されている。このマップを見ると「忠犬ハチ公生家」という、ハチ公が生まれた場所も記載されているけど、ここ大館駅より南西の離れた場所にあるので、徒歩や電車で行くには難しい場所のようだ。

 

こちらには「秋田犬のすすめ」と題して、秋田犬らしい特徴が記載されているタペストリーが置かれていた。ただ秋田犬って柴犬よりも大柄な体格で、かつ顔もそこまでシャープな顔つきではなく、どちらかというとブサイクな顔が多いそうだが。。

 

最近の日本国内で飼われているペットも、家の中で飼いやすいように小型化してきている。昔は家の庭などで飼われていた犬も、近年ではマンション住まいの人々が増えた事もあってか、そのペットとして飼われる種類の傾向にも変化があるようだ。

 

こちらに秋田犬の特徴として「とにかく大きい!」という文字が見える。これは他の日本犬と同様な普通の体格だった秋田犬を、番犬や闘犬として有利なように体格の大きい犬などと交配させて、体格を大きくさせた結果である。だから秋田犬の体格が大きいのではなく、人間が秋田犬を無理やり大きくさせただけであるが。。

 

ただこの施設は観光客向けの場所なので、基本的には秋田犬についての”良い事”しか、目立って表記されていない。どこでもそうだけど、テレビショッピングのように”良い面”しか主張しない事が最近はまかり通っているけど、実際には良い面があれば、その反面、悪い面も勿論持ち合わせている。だから良い面ばかりを売り込んで来る人や業者には、注意が必要なのである。

 

秋田犬の実演を眺める!

そしてこの部屋から窓を隔てて、隣の部屋にはこのように秋田犬が係員のお姉さんの元、ここにやって来た観光客相手にその雄姿を見せてくれていた。ただガラスで完全に密閉されていた為に、目の前で秋田犬が動いているものの、液晶モニターを見せられているかのようにも感じたが。。

 

秋田犬を見に来た人が少ない事もあり、またこの時はボクしか見ている人間が居なかった事もあって、係員のお姉さんがわざわざボクの近くで秋田犬を誘導して、シャッターチャンスを演出してくれる。

 

 

秋田犬を捉える! 動画

 

 

現代はスマホ全盛の時代なので、ここに来て写真や動画を撮影する人ばかりという事もあって、係員のお姉さんもこのワンちゃんの気を惹きつけるかのように、わざわざ手前で餌を構えてくれる。

 

ただ冷静に考えると、このワンちゃんもやって来る観光客相手にサービス的な演技をしてくれている訳ではなく、係員のお姉さんが持っている餌が目当てなだけ・・・。そう思うと水族館のイルカショーのように、結局イルカなどの動物は人間に従順な訳ではなく、言う通り動いたら餌をもらえるから、行動している訳である。。

 

 

エサに貪欲なワンちゃん! 動画

 

 

だから他の動物ショーなどでも、結局は隠れた所で係員さんがコッソリ餌を与えているシーンを見かけるが、それが現実である。と言う人間側も自分にとって有利になる人間に対しては、おべっかなどを使ってヨイショするので、そういう意味では動物も人間もその本質はあまり大きく変わらない事だろう。。

 

こちらには「あきた美人」のポスターが張られていて、秋田に来ればいかにもこのような美人のお姉さんに出会えるように思ってしまいそうな内容になっている。しかし今回の秋田県滞在時には、このポスターが偽りのように感じる結果となったのであるが。。

 

そんな「秋田犬の里」を後にして、秋田駅へと向かう為に大館駅に戻ってくる。ここ大館にはそれなりに名産品があるのだろうけど、ハチ公を始めとする秋田犬のイメージが強過ぎるので、秋田犬しか記憶に残らない場所となっていたように思う。

 

そして大館駅には、こちらの「ハチ公神社」なる物が造られていた。個人的には宗教を全く信じないだけに、何でもかんでも祀って、その御利益だけを貰おうとしている人間の欲望を見ているように感じる神社に思えた。。

青森ンゴ
青森ンゴ

素直にお祈りすればいいのニ!

 

 

大館駅から秋田駅へ移動!

さて秋田犬だらけの大館駅を後にして、秋田県の中心部にある秋田駅へ向けて移動します。このJR奥羽本線では、大館駅などで自動改札機が導入されているけど、ただ地方なので交通系ICカードが使えないという不便さがあった。だからこのように最近は殆ど触る機会が無かった切符を購入したけど、これはこれで何だか懐かしさを覚えたのである。

 

ここ秋田県でも北部に位置する大館から秋田市内までは、約100kmほど離れている。このJR奥羽本線の電車に乗ると、およそ1時間半ほどで辿り着くが、電車内は勿論ガラガラ。これだけ車内が空いていると、横になって眠れそうだけど、飛行機のような指定席ではないので、横になって寝る訳にはいかない。

 

JR奥羽本線の線路や高速道路は秋田市内まで直線状に延びている訳ではなく、こちらの図のようにまずは西側の日本海側に抜けてから南下しているルートとなっている。

 

このように今日の朝、弘前では雪だらけだった景色も、秋田県まで来てみると全然雪が積もっている光景すら見られない。青森県と秋田県もそれぞれに同じような雪国かと思っていたけど、場所が違えば降雪条件なども異なるのだろう。

 

戦が無くて平穏だった江戸時代には、日本国内のありとあらゆる場所まで開拓されて、田植えが行われていた。その為に電車に乗って見える景色は、このように延々と田畑が続く昔懐かしいような景色が見られた。

 

 

電車からの景観! 動画

 

 

こちらの駅は、大館から西に向かった日本海側の平野にある「能代駅」。スポーツが好きな人にとっては、この駅の名前とバスケットボールのゴールが駅に設置されているのを見れば、ここが日本国内のバスケットボールをする人達の聖地である事が分かる。

 

この能代には世界的に大ヒットした歴史的バスケットボール漫画『スラムダンク』のモデルともなったと言われる、「能代工業高等学校」がある場所。能代工業というとバスケットボールの全国大会で20回も優勝したりしている名門校で、”日本人として初めてのNBAプレーヤー”となった田臥勇太など、多くのバスケットボールで活躍した選手を輩出している。

※2021年に別の高校と統合され、現代は「秋田県立:能代科学技術高等学校」となっている。

青森ンゴ
青森ンゴ

だからバスケットボールのゴールが設置されてたのネ!

 

ただそんな全国的にも有名な高校がある能代も、年々人口が減少しており、それに合わせて能代駅利用者も激減している。この10年間の間で1日の利用客が半減しており、コロナ禍の影響もあって更に減少が見込まれる。都会に住んでいるとあまり感じないけど、このように地方に行けば行く程に寂れていく日本国内の実情を体感していくのである。

ネプちゃん
ネプちゃん

人口流出はもう止めれんべ・・・

 

そろそろ15時を過ぎてきて日本海の西側の空には、このように太陽が「そろそろお疲れだよ!」と言っているかのような夕陽になってきている光景が見られる。電車からの景色も田んぼだらけで特に目立つ物が無かっただけに、この太陽が沈みつつある景色を目に焼き付けながら秋田駅に向かうのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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