東北旅行記2020年冬-㊿:秋田編
旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(Arriving at Akita Station, wandering around the city at night and tasting spicy “chick curry”. [Tohoku Travelogue 50])
秋田でひよこカレー?!
さて東北旅4日目にやって来た秋田県の中心部で、県庁所在地でもある秋田市内の「秋田駅」に到着しました。この秋田県は東京駅から岩手県の盛岡駅を経由して運行する「秋田新幹線」の終着駅で、それに合わせて大きな駅舎が造られていた。
秋田駅に到着!
そして秋田駅に降り立つと、直ぐに秋田名物が電車から降りて来る観光客を出迎えるように展示されている様子が見えてくる。秋田県というと米処としてのイメージが強いけど、日本海沿いの男鹿半島で行われる伝統的な民俗行事『なまはげ』がイチ押しのように見えた。
やっとオレの出番が来たゾ~~!
このなまはげでも有名な男鹿は「おが」と読み、秋田に詳しくない人からすれば簡単に漢字を読めない場所でもある。それとこの『なまはげ』は、鬼が家の中に来て「悪い子は居ないか~?!」と言うイメージがあるけど、実際にはなまはげは鬼ではなく、神様の一種と考えられている。
だから男鹿半島では、なまはげは温かく受け入れられているんだゾ~!
この秋田駅の西側ロータリー周辺は、さすがに秋田新幹線が開通している駅だけあって、このようにそれなりに発展しているような景色となっていた。
なお、秋田駅西側にあったこちらのバスターミナルは2013年にリニューアルされており、また秋田名物の”秋田杉”をふんだんに使用したバス停は”2014年度:グッドデザイン賞受賞”にも選ばれているようだ。
ただ東北地方とは今までの人生で全く縁がなかった場所でもあるので、ここ秋田市内の印象が全く頭に浮かばない。そういう事もあって東北地方を初めて訪れて、見聞を広める目的があった今回の旅。という事でまずは秋田駅西口を出ると、このように駅前にはアーケードが設置されている様子が見えた。
今回の秋田市内で宿泊するのは、秋田駅から徒歩約2分の「コンフォートホテル秋田」。西口を出た所からでも、この中央奥にその「コンフォートホテル秋田」が見えているので、駅から徒歩2分というのも誇張ではなく、実際にとても立地性が良いホテルだった。
「コンフォートホテル秋田」にチェックイン!
割安な料金で無料の朝食が付いて手軽に宿泊できる「コンフォートホテル秋田」は、2006年に開業して2015年に増改築が施されており、外から見る限りはまだ比較的新しそうに見える外観だった。
予約した部屋は【ダブルエコノミー:1ベッド】の13㎡のお部屋。安価なビジネスホテルで1部屋サイズが12~13㎡では、2人で泊まると狭く思えるけど、1人で泊まるのであれば特に問題にはならない部屋サイズだと思う。
ベッド幅140ミリのダブルベッドがその部屋サイズの大半を占めているけど、部屋の中で運動する訳でもないので、そこまで気にならない。また最近は部屋内でスマホを触る時間が増えてきているが、ベッド脇にはコンセントがちゃんと配備されているので、基本スマホを触る際にはベッドに横たわるので部屋の狭さは感じない。
そして机周りもコンパクトに収納されていて、冷蔵庫やグラスなども机の下に収納されているので、部屋内で足をブツけたりする事もなさそうだ。また部屋には空気清浄機が用意されていて、乾燥しやすい時期なので部屋に設置されていると嬉しく思う。
窓からは北側の景色が見えるが、秋田って秋田駅近くでもすぐ脇にはこのように住宅やマンションばかりで、そこまで企業のビジネスビルが立ち並んでいるという訳でもなさそうだ。
そしてお風呂とトイレは、このようによくある、あまり広くないユニットバスとなっていて、見た目には比較的綺麗な印象を受ける。コンフォートホテル・チェーンは日本全国に50件を超えるビジネスホテルを展開していて、比較的安価な割に無料の朝食が付いているので、出張などで訪れるサラリーマン向けやボクのような貧乏旅人に向いたホテルのようだ。
貧乏人は旅なんてしませんよ~!
夜の秋田市の街を散策!
さて部屋で少し休憩した後に、いつものルーティーンのようにもなっている夜の街歩きに出掛ける。初めての街を訪れた際には、自分の足で色々と歩き回る事でその土地の地理や記憶が脳裏に刻まれやすくなる。だから歩けば歩く程に秋田の事を理解していけるという事でもある。
この秋田駅西口前はさっき見たようなバスターミナルなどがあったり、大きな駅前という感じのビルなどが建ち並んでいる。こちらに見える電波塔のある建物は「秋田放送(ABS)」という、日本テレビ系列のテレビ局であり、ラジオ局でもある建物。
とりあえず秋田駅周辺を散策しながら、ついでに晩御飯を食べれるお店も探していると、こちらのお店は如何にも秋田名物の料理が食べれそうな外観をしていた。秋田県の名物料理というと「きりたんぽ」が有名だけど、きりたんぽってそこまで美味しくないイメージがあったので、そんなに秋田県の郷土料理に憧れていなかったが。
秋田は美味しいものだらけだゾ~!
このなまはげの看板があったお店は「秋田長屋酒場」という、秋田の郷土料理が味わえる居酒屋のようだ。飲食店を探す時にいつも活用しているGoogleマップではそれなりに評価されていて、店員さんのサービスも上々のようだが、1人で居酒屋に入りたいと思わないだけに、お店に入らずになまはげの看板を見るだけにしておこう。
そして周辺をウロつくも、秋田駅周辺は駅前ロータリー付近はそれなりに繁盛というかお店があるけど、ちょっと離れてしまうと急にお店が無くなったりして、暗い景色が漂っていた。だからいつも通り適当に歩いていると、飲食店が早く店仕舞いしそうな危機感を感じたので、ここで見つけたカレー屋か、それともラーメン屋かの2択を自分に迫ったのである。
秋田まで来て、カレーとラーメンの2択かいな・・・
「ひよこカレー:秋田駅前店」で晩飯タイム!
カレーとラーメンの2択で、迷いに迷った挙句、こちらの「ひよこカレー」というカレー屋さんを選択した。単にカレーとラーメンの闘いではなく、このようなお店のデザインとコンセプトで「ひよこカレー」が隣のラーメン屋さんを上回る興味を惹いたのであった。
住所:秋田県秋田市中通6-9-10
営業時間:【平日】11時~15時&17時30分~20時頃
【日祝】11時~19時頃 (※定休日:月曜/年末年始休み)
電話番号:018-853-0565
この「ひよこカレー」のコンセプトは、インドカレーをベースとした”グルテンフリーカレー”が特徴らしい。塩分や油分も少なくなっていて、インドカレーらしいスパーシーさのある健康的なカレーなんだとか。
そしてテーブルには「クミン」や「コリアンダー」や「クローブ」などのスパイスが別に置かれていて、好みで自由に振り掛けれるようになっている。カレーというと日本の家庭料理並みに日本国民にとっては浸透しているけど、最近はインド地方らしい香辛料の効いたスパイシーカレー人気が広がって来ている。
ただそんな香辛料を自由に追加できるなんて、カレー好きな人から嬉しい事なんだろうけど、普段から”甘口好みの小学生レベルの舌”であるボクからすれば、このような怪しい香辛料を掛けたいという気持ちすら起こらなかった・・・。
そして注文したのは「ひよこカレー」という、一番シンプルなカレー(715円)。他にも色んなメニューがあったけど、特に気が惹かれる物もなく、”シンプル・イズ・ベスト”という考えで王道のひよこカレーを選択したのであった。
最近人気なインド系のスパイシーカレーも、個人的にはそこまで気に入っている訳でもない。というのも日本人は家で出て来るカレーがまず一番であり、インド系のカレーは”変化球的なカレー”なので好き嫌いが別れる。
”体に良いカレー”ってのも、果たしてどこまで自分の体に良い効果を及ぼすかは不明。同じ物を食べても人によって腸内細菌の種類の比率などが違う為に、その食べ物を吸収できる効果がマチマチに違うという。人間って自分の腸で食べた物をキチンと吸収しているイメージがあるけど、実際には全部の食べ物を消化して吸収する事が出来ないのである。
その代わりに腸内細菌に消化・吸収を手伝ってもらっており、それら腸内に住み着いている細菌の種類などによって、食べ物の栄養素吸収能力が大きく変化するのだ。
ひよこカレーでは、このようにプチトマトがカレーに入っていたりと、一般的なカレー屋ではあまり見られないカレーとなっていた。個人的は”体に良いカレー”よりも、”黄色い看板のひよこカレー”というデザインを見て選んだお店だったので、こういう事を言うと怒られるかもしれないが、あまりカレーの味が記憶に残っていないのである。。
食べ物の写真は残せても、その時の記憶は残せないゾ~!
秋田駅周辺の繁華街の夜!
そしてひよこカレーを食べて食欲を満たした後は、これで空腹に悩まされる今晩の心配が無くなった為に、秋田市内でも繫華街らしい街並みがある場所へ向かう事にした。ここ秋田市は江戸時代に現在の茨城県付近から移動させられてきた佐竹家が治めていた久保田藩があった場所で、この近くにはその久保田藩の中心となっていた久保田城跡が残されている。
その久保田城の外堀として流れを変えて工事された、城の西側を流れる「旭川」の橋を渡って西側に向かうと、夜の歓楽街的な場所があるようだ。この旭川沿いには枝垂木などが見られて、京都市内の歓楽街でもある先斗町のような雰囲気も感じる。
そしてその旭川沿いの西側に進むと、如何にも歓楽街的な景色が見えてくる。ここは「川反(かわばた)通り」という、昔は芸者遊びなどが出来るお店が集まっていた花街だった所のようだ。ただコロナ禍が襲った2020年12月上旬には、このように通りには全然人通りがなかった。。
明治から昭和前半にかけて栄えた場所だゾ~!
もう既に晩飯は食べたし、1人で居酒屋に入りたいという気持ちもなかったので、ただどんな街並みになっているかという興味だけで散策する。このような歓楽街の夜を観察すると、その都市の景気状態が垣間見られるけど、この時は全然人影が見られないというのは、それだけ秋田市の景気も冷え込んでいる事を象徴していたのだろう。。
このようにわざわざ特別な枠まで、この地域には造られていて、しかもスポンサーの看板まで付けられている光景はまさに飲み屋街といった感じだった。しかし、少子高齢化と空洞化現象に悩む地方都市では、この2020年に襲ったコロナ禍の大ダメージを受けて、更に経済が沈下していく印象しか受けなかったのである。。
秋田の街が寂れていくのを見続けるのは、忍びないゾ・・・
こんな旅はまた次回に続きます!
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