弘前城近くで青森りんごが入った「陸奥湾ホタテカレー」を食べてから城見学【東北旅行記㉛】

東北旅行記2020年冬-㉛:青森編

旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(Mutsuwan scallop curry” with Aomori apples near Hirosaki Castle, followed by a visit to the castle. [Tohoku Travelogue 31])

リンゴが隠し味!

さて青森県の弘前市でその街の中心部として江戸時代を支えてきた弘前城の見学の前に、城周辺で先に昼食タイムを設ける事にしました。ただ想像していたよりも城周辺に飲食店が見当たらずに、外堀の半分以上を回って城の東側にある観光客向けの施設「津軽藩ねぷた村」に辿り着きました。

 

 

弘前で昼食タイム!

弘前城の外堀を経た東側には観光客向けのお土産などを販売している施設があり、その脇には食事処も併設されていたので、ここ「津軽旨米屋」で昼食を食べる事にした。

 

【津軽旨米屋】

住所:青森県弘前市亀甲町61
電話番号:0172-39-1511

 

 

このお店は地元の一般の飲食店というよりは、完全に観光客向けの飲食店という匂いがプンプンしていたので普段ならまず入ろうとは思わないのであるが、今回は弘前城外周を散策していてもあまり飲食店を見かけなかったのと、先程「アマビエ・カレー」の看板を見て胃袋に誘導されてしまったからでもあった。。

 

店内にはそれなりにお客さんが入っていたけど、その大半は先程大型の観光バスで乗り付けていた観光客が多く、地元の住民達が入るようなお店ではなかった。まあ文句ばかり言っても何も食べれないので、ここでは文句は無しでカレーを食べる事にした。

 

そして注文したのはこちらの青森産リンゴが隠し味として入れられているという「陸奥湾ホタテカレー」(税込960円)。カレーにしてはそれなりに”いいお値段”となっていたが、もう少し安価な「アマビエカレー」よりもホタテを選んでしまったのである。

 

ここ青森県では陸奥湾の名産となっているホタテ。昨日下北半島を巡った際には「ホタテ」の文字やイラストが描かれている看板はよく見かけたけど、実際にホタテは口に出来なかった。ホタテ好きなボクとしては残念で仕方なかった想いだったけど、ここでホタテのカレーがメニューに載っていたので即答で選んでしまった。

ネプちゃん
ネプちゃん

陸奥湾のホタテは全国的に有名だべ!

 

今日は雪が降る程に寒くはなかったけど、基本的には温度は低めの一日。そういう寒い日にはこのような温かいお味噌汁を口にすると、余計に美味しく思えてしまう。

 

こちらはシンプルにキャベツの千切りだけど、とりあえず出てきた品は全て写真に撮ってみた。なかなかこのようなキャベツの千切りの写真をブログで見る機会もないだけに、ここは敢えて掲載したという感じ。

 

このホタテという海産物も30歳を過ぎてから、その美味しさに開眼してしまった品。昔は貝類を食べたいと思わなかったけど、外の料理屋で今まであまり口にしなかった”食べず嫌い”な料理を実際に食べてみたら、逆に美味し過ぎてそこからハマっていったのである。

 

 

弘前城周辺に立つ、津軽為信の像!

そしてホタテカレーを綺麗に平らげて、やっとこれから弘前城の天守閣を拝みに行く事にする。こちらは弘前城跡の東側に設置されている「三の丸:東門」で、これも江戸時代初期1611年頃に造られた歴史的な建造物。

 

ただそんな歴史的な「三の丸:東門」をくぐって城へ向かう前に、もう一つ寄り道するべき場所が近くにあった。それはその門のすぐ近くに造られていた「弘前文化センター」という場所で、その建物が目的ではなく、その手前に建てられている銅像が目当てだった。

 

その弘前文化センターの建物前には、先程観光案内所の中で石膏像として造られていた津軽為信の銅像Verが設置されているのだ。この津軽為信は元々弘前城本丸に明治42年(1909年)に設置されていたが、戦時下の金属回収によって撤去されてしまった。しかし、2004年になってその消え去った津軽為信像を再建する運びとなり、今ではこのように外堀側から弘前城を眺めている。

 

この津軽為信の像は先程「弘前市立観光館」で見た石膏像と、全く同じ金型で造られている。なおこちらの銅像の方が先に造られており、さっき見た石膏像の方が後から造られた物である。

 

ちなみに2004年に新たに設置された津軽為信の像は、弘前の彫刻家:古川武治氏とその息子:古川武彦氏が製作した物であるが、本日弘前駅前の広場で見た『りんごの風』という銅像は息子の古川武彦氏が製作した物だった。

 

桜の花が綺麗に咲く春だったらこの外堀の景色は全然違って見える事だろうが、冬の桜はこのように閑散とした景色となっている。ただ桜が年中綺麗な花を咲かす植物であったとしたら、ここまで日本人に愛される植物にはならなかったのかもしれない。1年の僅かな春という一番人間が心躍る季節にだけ花を咲かす貴重さが、日本人を惹きつけているのだろう。

 

 

弘前城の「三の丸東門」へ向かう!

さて寄り道したものの、これからやっと弘前城本丸へと向かいます。弘前城内へと入るには東南北にある門をくぐる必要があるが、出来れば江戸時代初期に建造された、この「三の丸東門」「追手門」を通った方がその歴史を感じれる。

 

江戸時代初期の1611年頃に建造されたとされている「三の丸東門」は、他3棟の同時期に造られた櫓や他の門と共に国の重要文化財にも指定されている。弘前城というとその現存天守が全国的に有名だけど、実際にはそれ以外にも櫓や門などが江戸時代初期の姿で残っているという歴史的に貴重な場所でもあった。

 

江戸時代には庶民が簡単に足を踏み入れる事が出来なかった弘前城内だが、現代人は幸運にも門番の監視の目もなく、城内へ足を踏み入れる事が出来る。城好きにとってはこの門をくぐる瞬間に、背中がゾクゾクとするような興奮を覚える。

 

今回の東北旅の途中には、このように紐で縛られた木々などをよく目にした。最初は盆栽みたいに枝の形を矯正しているのかと思っていたけど、実は雪深い豪雪地帯では雪の重みで枝が折れてしまうので、それを防ぐ為にこのように紐で縛られていたようだ。

 

雪深い東北などの豪雪地帯で生活した事のない人間からすると、毎年多くの雪が降る対策を秋の終わり頃から行っている人々の手間が凄く面倒くさく思えてしまう。しかしこの豪雪地帯に住んでいる人からすれば、そうしないと生活できない場所なので、そのような雪対策を行う事はごく自然な事なんだろう。

ハゲる前君
ハゲる前君

雪と共に生きる東北ダゾ!

 

この弘前城は元々「鷹岡」と呼ばれていたこの場所に造られた事から、昔は「鷹岡城」とも呼ばれていた。そして1611年に鷹岡城としてこの地に造られた城は、1628年頃に弘前藩主が崇めていた天海に関連して「弘前(ひろさき)と名付けられた。

青森を訪れるまでは、「ひろさき(弘前)」ではなく「ひろまえ」だと思ってました・・・

ハゲる前君
ハゲる前君

勉強が足ら~~んゾ!(怒)

 

そして1611年頃に建造された城にあった天守閣は、その弘前城と名付けられる約1年前に炎上して焼失してしまう。そしてそれから約200年間に渡って、天守閣の無い弘前城時代が続くのであった。

 

ちなみに現在の弘前城にある、江戸時代から現存しているという天守閣は1810年に造られた物で、江戸時代と言っても江戸後期に造られた物。しかも当時は天守閣というよりは3階建ての櫓という名目の方が強かったみたいで、昔は豪華な天守閣を建造すると江戸幕府に睨まれる事もあって、遠慮気味に建造したようだ。

 

こちらの石橋は「東内門外橋」という、1848年に架けられた城内唯一の石橋。昔は今みたいに簡単に鉄筋コンクリート造りの橋が造れる時代ではなかったので、このような小さな石橋を建造するのもそれなりに大変な事だったのだろう。

 

こちらの堀の脇には「令和2年(2020年)1月にここで飼育されていた白鳥が亡くなった」と書かれた看板が設置されていた。たまに城の堀で泳いでいる白鳥を見かける機会があるけど、自然の白鳥ではなくて、ここでは飼育された白鳥だったようだ。

 

 

弘前城内堀周辺の景観! 動画

 

 

弘前城内は今では弘前公園となっていて、色んな木々が植えられていて自然豊かな景色となっている。またここを訪れたのは12月初旬という事もあって、このように黄葉したイチョウの葉っぱが散り出している頃合いでもあった。

 

弘前城「二の丸 東門」にて

そして道を進んで行くとさっき見たの同じような門が見えてくる。こちらは「二の丸:東門」となっていて、他の江戸時代から現存する門と同様に、江戸時代の初期に建造された物と推測されている。門の先にまた門が設置されている状況は、それだけ城の警備が堅かった事を表しているのだろう。

 

江戸時代の弘前城であれば見慣れぬ不審者が門の前に現れれば、直ぐに城内の兵がやって来て拘束されてしまうのだろうが、現代はこのように門番などの姿はなく、荷物検査などもなくスルーで城内に進める。

 

それにしても桜の木が目立つ弘前城内。桜の木は日本全国の城跡に多く植えられているが、明治天皇が全国を行幸した際に明治天皇が好きな桜をわざわざ植えて出迎えた所が多く、その名残りでこのように今でも桜が植えられている場所が多いようだ。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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