青森市からJR奥羽本線で、リンゴ生産が日本イチの弘前市を目指す【東北旅行記㉑】

東北旅行記2020年冬-㉑:青森編

 旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(Take the JR Ou Line from Aomori City to Hirosaki City, Japan’s top apple producer.  [Tohoku Travelogue 21])

リンゴの町:弘前!

さて東北旅で降り立った最初の地:青森で、今日は青森市内からこれから電車で弘前市へと移動していきます。弘前市は青森市から南西の方向にあり、JR奥羽本線で秋田方向へと下って行きます。

 

 

青森駅から弘前駅へ移動

今日もあまり天気は良くないけど、期待していた降雪は殆ど見られない青森駅周辺。青森を満喫するのであればもう少し滞在日程があった方がいいのだが、今回は7泊8日で青森⇒秋田⇒山形と巡るので、そこまで青森県内でゆっくりする訳にもいかない。

 

青森駅から今日は弘前市を目指して、秋田県方面へと下って行く。今日からは電車移動となるが、東北の電車は天下のJRであろうとも本数が少ないので、電車を1本逃してしまうと簡単に1時間が過ぎてしまう事も多々あるので、電車旅では事前に時刻表をしっかり確認して行動するに越したことはない。

 

JR奥羽本線で青森駅~秋田駅を走る特急列車「つがる」に乗り込む。普通の電車で移動したかったのだが、この特急列車以外だとそれなりに待ち時間発生するので、有料の特急列車を選ぶ事になったのである。

 

ここ青森駅から弘前駅までは片道運賃680円だが、この特急列車「つがる」は別途特急券520円が必要となる。またこのJR奥羽本線はJR東日本の路線であるが、地方ではキャッシュレスのICカードは使えずに昔のままのアナログな切符のままだった。。

青森ンゴ
青森ンゴ

利用客が少ない場所ほど、機器の導入費を回収できないからネ・・

 

普段ならケチケチ旅ではこのような特急列車に乗っての移動はないけど、この特急列車「つがる」は1日3便の運行という希少性もあって、せっかくの青森に来た記念で乗ってみる事に。なお、特急列車内はこのようにポツポツと人が乗っているだけで、ゆったり寛ぐ事が出来た。

 

青森市内で宿泊していた「ホテルサンルート青森」では朝食無しのプランだったので、途中のコンビニで朝ご飯となるパンを購入していた。ゆっくり特急列車内で外の景色を見ながら、簡素な朝食を食べる事にする。

 

この青森駅はJR東日本だけの路線ではなく、かつてのJR東日本の路線を利用する「青い森鉄道」という第三セクターが運営する鉄道会社の路線もある。ローカルな電車路線ほどに採算が厳しくなってきている時代なので、いつまで電車が存続できるかという心配をしてしまうようなカラーリングの電車に見えたが。。

 

青森駅から弘前駅までは約40kmの距離で、電車だと35分~42分ほど。今回は特急列車に乗ったけど、途中の停車駅もそんなに無いからか、普通の電車と比べても7分程の時間短縮にしかならなかった。

 

青森駅から弘前駅に向けて電車が進みだすと、途中から雪景色が見えてきた。一言に青森と言ってもその場所毎に全然降雪量が異なり、12月頭でも雪がこのように積もっている場所もあれば、先程の青森駅周辺のように全然雪が積もってない場所も見受けられる。

 

 

JR奥羽本線で弘前駅へ向かう車窓からの景色! 動画

 

 

これから向かう弘前市は青森を代表するリンゴの生産量が日本イチの場所なので、電車の車窓からもこのようにリンゴの木が見えている。ただし既に収穫時が過ぎていた為か、リンゴが付いている姿は見られなかったが。。

 

 

弘前市に到着!

青森駅から弘前駅までは約35分で到着する。もう少し時間がかかるのかと思っていたけど、想像していたよりも早く弘前駅に到着する。12月なだけに弘前市も寒かったけど、これでも夏場は夏日になって35度を超える日もあるんだとか。

 

 

この弘前市に立ち寄ったのは青森市内から次の県である秋田県へ向かう道中だったのもあるけど、この壁に描かれている絵を見れば分かるように、江戸時代からの現存天守が日本国内に12個残っている1つが、この弘前城だったからでもある。

 

弘前駅の改札を出ると、いきなり大きなリンゴのオブジェがお出迎えしてくれる。こうやってリンゴを見ると、美味しい青森のリンゴを食べたくなるけど、どこかのタイミングでリンゴを味わう事にしようと思う。

青森ンゴ
青森ンゴ

弘前でリンゴを食べないと、来た意味ないヨ!

 

この弘前駅は明治27年(1894年)に開業した歴史ある駅で、2004年に駅舎がリニューアルされているので駅舎自体に古さは全く感じない。そしてこちらのパネルに描かれているのは「リゾートしらかみ」という、秋田方面に延びるJR東日本の奥羽本線&五能線で臨時に運行している臨時快速列車である。

 

 

この弘前市では伝統的に行われてきた『弘前ねぷた』の歴史があり、青森市や五所川原市のねぷた(ねぶた)とは少し違うようだ。他の地域から来た観光客にはその違いが直ぐには分からないけど、五所川原市の立佞武多は大きさが違うというのが直ぐに分かるのだが。。

ネプちゃん
ネプちゃん

弘前では掛け声も違うだべさ!

 

さてそんな駅舎を西側に出ると、大きなロータリーと大きなホテルが駅前に造られている光景が目に飛び込んでくるが、その周辺を行き交う人の姿は全然見られない。これだけ立派な駅前ロータリーであれば、それなりに賑わうイメージを想像してしまうけど、まるでゴーストタウンに降り立ったかのような感覚だった。

 

とりあえず弘前市に到着してから、まずは荷物のリュックサックを宿泊するホテルに預けに行くとする。本日弘前市で宿泊する「弘前パークホテル」は弘前駅から弘前城へ向かう途中にあるので、同じ方向に進んで寄り道すればいいだけである。

 

弘前市は”リンゴの街”を大々的にアピールしているが、このように郵便ポストの赤色に日本を代表する「ふじ」の赤いリンゴが良く似合っている光景を目にする。リンゴってこのような赤いイメージの果物だけど、実際には色んな種が開発されていて、その種類によって皮の色が違って一概に全てのリンゴが赤い訳でもない。

 

さてまずは駅前ロータリーに設置されていた、こちらの『りんごの風』というタイトルが付けられている像を見つける。弘前市の歴史的な有名人といっても全然思いつかないので、それもあって駅前にはこのようにリンゴをモチーフにした銅像が設置されたのかもしれない。

 

 

こちらの男性の像は、それなりにムキムキした体格を見せつけるかのような肉体で、更に手に持っていたリンゴがまるで砲丸投げの選手みたいに見えてしまった。リンゴを生産する弘前市では普通にリンゴを手に持つのかもしれないけど、ただリンゴを食べる側からすると、あまりリンゴをこのように手に持つイメージが湧かない。。

 

こちらは左肩にリンゴの詰まったカゴを持って、そこからリンゴを渡そうとしている女性の姿になっているようだ。リンゴをただ食べるだけの人とは違って、日本国内でも有数の生産地である弘前市では、リンゴに対する考えというのがまた違うのかもしれない。

 

さてそんなリンゴだらけのイメージを受けた弘前市で、ロータリーからとりあえずホテルの方に向かって進んで行く事にする。JR弘前駅から西側にある上土手町までは、この歩行者専用道路「えきどてプロムナード」が造られていて、弘前市が観光客を出迎えてくれているかのような歩きやすい道となっている。

 

この歩行者専用道路「えきどてプロムナード」では夏の日曜日に朝市が行われていて、人口減少により寂しくなってきている弘前市に活気を取り戻そうという活動なども行われているようだ。しかし今回訪れた12月は寒い時期だったので、そんな朝市などの出店は勿論見当たらずに、人の姿もまばらな寂しい道となっていたが。。

 

この「えきどてプロムナード」では、このように色んなオブジェが道端に設置されており、その寂しさを少し紛らわさせてくれているかのように感じた。こちらの作品は『向白神』というタイトルが付けられている、青系花崗岩が素材となっているオブジェ。ここ弘前市と秋田県を境に分ける、また日本で最初に世界遺産に登録された「白神山地」をイメージしたオブジェのようだ。

※日本で最初(1993年)に世界遺産に登録されたのは白神山地と共に、「姫路城」・「法隆寺地域の仏教建造物」・「屋久島」がある。

 

そしてリンゴの弘前だけあって、当然の如くリンゴ5兄弟のようなオブジェも設置されている。なお弘前市では『りんご色のまちHIROSAKI』をキャッチフレーズにしており、弘前市の木がリンゴにもなっている。

青森ンゴ
青森ンゴ

まさにリンゴ中心の弘前市ヨ!

 

小さい頃はリンゴ1個を丸かじりして食べた記憶が少しだけ残っているが、大人になってからはこのようにリンゴを丸かじりして食べる機会も少なくなったように思う。カットされたリンゴを食べる事が多いだけに、久々に童心に戻ってリンゴを丸かじりしたく思えた弘前市の「えきどてプロムナード」だった。

 

そして弘前城へと繋がる青森県道260号を歩いて、ホテルのある方向へと進んで行く。この道沿いには大きなホテルが立ち並んでいるメインストリートのような道になっているが、桜の時期や弘前ねぷた祭の時期などにはこの辺りのホテルも混み合うのだろう。

ちなみに左側に見えている、全国的に色んな場所に出店しているスマイルホテルに宿泊する予定だったが、旅の直前にコロナ療養者用ホテルとして認定された為に、今日の宿泊が違うホテルに変更となったのである。

 

弘前パークホテルに立ち寄る!

今回の旅行は楽天トラベルで予約しており、事前に楽天トラベル側からスマイルホテルの代替えホテルとして、最寄りの同ランクホテル:「弘前パークホテル」に変更の連絡が来た。そしてスマイルホテルは無料の簡易な朝食が付いていたので、ここ弘前パークホテルでは本来なら朝食代は別途となっているにも関わらず、朝食付きという条件で宿泊する事が出来た。

 

 

この弘前パークホテル内には結婚式場としてチャペルやウエディングルームも造られているので、フロントは実質3階に位置する場所に設置されている。勿論横にはエスカレーターが設置されているので階段を登る必要はないのだが、体を怠けさせる訳にはいかないので、このような場所ではなるべくエスカレーターではなく階段を利用する癖を付けておく。

 

この弘前パークホテルはあまり新しい建物の雰囲気を感じなかったけど、そこまで古いようにも感じなかった。元々は全国にホテルを展開する「ホテル法華クラブ」が設立したホテルだが、ホテル法華クラブの経営が傾いた影響もあってか、今では別の会社が運営するホテルとなっているようだ。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓東北旅行記:初回↓↓

雪一面の青森空港に降り立ち、東北地方横断の旅が始まる【東北旅行記①】
2020年12月1日に降り立った、雪一面の景色が広がる青森空港。その白い大地を踏みしめて、7泊8日に渡る東北地方の旅が始まりを告げるのであった。。
タイトルとURLをコピーしました