漫湖から識名園まで歩く途中に見えた、沖縄っぽさのある景色【沖縄旅行記㉝】

沖縄旅行記2020年秋-㉝

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
(Okinawan-style scenery seen on the way from Manko to Shikinaen[Okinawa Travelogue 33])

観光客は歩かない道?!

沖縄旅3日目の朝は、まず沢山の生き物達が生息する漫湖を訪れました。想像していたよりも人類に翻弄された湖は、今ではかつて湖だった景色はあまり見られずに、マングローブ林が生え渡っている干潟となっている。

 

 

漫湖から識名園まで徒歩で移動!

さて漫湖の見学を終えて、次の目的地である識名園まで向かう事にする。ただこの漫湖の辺りから識名園まで向かうには、車だったら簡単に移動できるけど、徒歩であれば約1時間程度掛る見込み。また識名園の近くにはモノレールの駅もない為に、ここは大好きな歩きを選択する事に。

 

漫湖から識名園までは約4kmなので、そこまで距離的に遠い訳ではないようだ。

 

漫湖ではマングローブ林や干潟ばかりに目が行っていたけど、実はこの奥に見えている小高い緑で覆われている場所には、かつてお城があった場所なのである。ここは地名の由来ともなっている「豊見城グスク」という城があったが、滅ぼされてしまって廃墟となってしまった場所でもある。

 

そして国場川沿いを歩いていると、こちらの銅像を発見する。銅像の恰好だけ見れば、懐の刀を居合抜きしている瞬間のようにも見えるけど、服装などを見れば武士のような人には見えない。

 

そして反対側に回って見てみると、このようにオールを漕ぐ船乗りのようにも見える。かつて漫湖は文字通り湖だった場所なので、沢山の船が行き交っていた事を残す銅像だったのかもしれない。

 

しかしそんな湖だった場所も、人間が埋め立て工事などをした影響で、今ではこのように底の泥が顔を出した干潟となっている。ここを訪れた時点では水位が低い干潮の時間帯だったのでこのように水面が殆ど見られなかったけど、満潮時に訪れれば1.5m近くの深さの水面になるそうなので、また見れる景色が変わっていた事だろう。

 

湖から干潟になると、その環境変化に合わせて生態系も変化する。それにより、今まではそんなに現れなかった野鳥が増えて、それらの餌になるハゼやカニなどの生物が多く見られる場所となる。地球の環境というものは凄い仕組みになっており、色んな生命の生存本能により支えられている。

 

この沖縄を訪れたのは2020年11月中旬と、今から1年半以上も前の事であるが、この時は”GO TO キャンペーン” が浸透しだした頃合いだったが、コロナ禍の平日の為にあまり観光客は見かけなかった。ましてや沖縄を訪れる観光客は綺麗な海やリゾートホテルを楽しみに来ている人が多いので、このような漫湖に架かる橋を渡って識名園まで歩いて向かう観光客というのも皆無なのだろう。。

自然にソーシャルディスタンス確保できてます!

 

 

漫湖を眺める!  動画

 

 

 

そして道を歩いていると、その遊歩道脇のちょっとした公園のような場所にモダマのような大きな鞘が付いている木を発見する。こちらはモダマではなくて、「ナタマメ(鉈豆)」という熱帯性の植物のようだ。

 

 

このように普通のえんどう豆などと比べると木自体はそこまで大きくないけど、その木にぶら下がっている鞘の大きさが際立って目立つ。日本には江戸時代に中国から入ってきたとされていて、青龍刀のような大きな形の鞘が出来るので「刀豆」と呼ばれるようになったようだ。ちなみにこの実は漢方薬などとして重宝されているが、毒性もあるのでそのまま食べないように。

 

この鞘は50cm前後に育つらしく、モダマと同じように『ジャックと豆の木』に出てくる植物のモデルになっているとも言われているようだ。またこのナタマメは毒性を持つものの、逆にその毒性を利用して害虫を寄せ付けない為に色んな所に植えられているんだとか。

琉球姫
琉球姫

ここも病院の近くだったけど、何か関係があるのかな!?

 

そして住宅街が続く路地に差し掛かり、坂道を登っているとこちらの胴回りがフックラとした木が見えてきた。こちらは先日訪れた玉陵でも見かけた「トックリキワタ」である。こちらの木も南米原産で輸入された木であるが、街路樹としてもよく植えられているらしいので、沖縄では度々見かける木である。

 

このトックリキワタは下にプレートが設置されていて、『國場のトックリキワター都市景観資源』となっているようだ。沖縄にやって来る観光客はその綺麗な海などに魅了されガチではあるが、このように街中に本州では見る事が出来ない、熱帯の植物などを目にする事が出来る。

 

このように存在感を出している『國場のトックリキワタ』だけど、逆に今更切り倒す訳にもいかない程になっているようにも見える。

琉球姫
琉球姫

電線に絡まっている姿が何とも印象的ね!

 

そして歩いていると、足元にはこのように「石敢當」という文字をよく見かける。本州からやって来た人間からすると、「石敢當」という苗字の家の表札に思ってしまうかもしれない。ただそれにしては「具志堅」や「金城」や「比嘉」など沖縄で多い苗字だったら表札とも思えるけど、「石敢當」という名前というか言葉自体、殆ど聞かないな。

沖縄43
沖縄43

沖縄県民はこういったおまじないが好きだサ~!

 

漫湖から識名園までは車が沢山通る大きな道沿いを歩いて行けば、それほど迷う事もなく辿り着けるのだけど、ボクはそういった車の通りが多い道は排気ガスなどを浴びる事になるので好きではないので、わざと細い脇道の方へ進む。すると那覇市のこのエリアは坂道に道が曲がりくねっているので、行ったり来たりを繰り返しながら、意外と目的地に辿り着かない。

 

そして歩いているとこちらの「識名トンネル」という物が見えてきた。このトンネルの名前からしても近くに識名園があるハズなので、恐らくこのトンネルを出た先に識名園が待っているのだと思い込んで、期待してトンネルに突入してみた。

 

 

 

識名トンネルの中は特に沖縄らしい装飾などはされておらず、至って普通のトンネルとなっている。またこんなトンネルを歩く観光客なども全然居ないようで、全く人とすれ違う事はなかった。。

 

そして識名トンネルを抜けて目の前に識名園があるのかと思っていたら、このような道路が続いている光景しか見えなかった。しかし実際にはこの識名トンネルは、目的地である識名園のすぐ下に造られているトンネルで、下の道からは見えないだけでその近くの高台に識名園があったのだが。。

 

識名トンネル周辺の景観

識名トンネル周辺--グーグルマップより

グーグルマップで識名トンネル付近を見ると、このようにちょうど識名園の下側を貫くように造られていたトンネルだったのが分かる。ただこの道を通ると、識名園に向かうにはちょっと迂回して通らないといけないようになっている。

 

 

世界遺産:識名園に到着!

旅先で徒歩で移動している時は、時間的な余裕が無い時以外はあまりグーグルマップを見ないようにしている。簡単にグーグルマップを見だすと、自分の脳みそや五感を使わなくなってしまう。普段はそうしているのだが今回は、トンネルを抜けた所付近で急に雨が降ってきて、全然識名園が見えなかったので仕方なしにグーグルさんのお世話になってしまった。。

 

【識名園】

住所:沖縄県那覇市字真地421-7
営業時間:9時~17時30分頃(※定休日:水曜/他)
電話番号:098-855-5936
入園料:大人400円、中学生まで200円、小学生以下無料

 

 

漫湖から何だかんだで約1時間15分ほど掛けて、徒歩で到着する。世界遺産だけあってバスなどで訪れる人も多いようだが、個人的には地方のバスは本数が少ないイメージがあるので、あまり使いたくない。だから逆に徒歩圏内で巡れるルートを設定する事が多いのであるが。

 

今回の沖縄旅行では、複合遺産ともなっている『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の遺跡を訪れるのを楽しみにしていたが、この識名園に到着するともっと多くの観光客で溢れているのかと思っていたけど、全然観光客の姿を見かけなかった。。

琉球姫
琉球姫

観光シーズンだったら、それなりにお客さん来るよ!

 

さてそんなガラガラっぽい識名園の見学を先にするか、それともそろそろ12時を過ぎて腹の虫が騒ぎ出す頃なので、識名園近くにあった、こちらの沖縄そばを提供するお店で昼食を食べるか、悩み所。

 

こちらは普通の一軒家のような建物にある食堂っぽいお店で、沖縄らしい沖縄そばが食べれそうな予感がするお店。しかし、この周辺にはあまり飲食店が見えない事もあって、識名園とは違って店内にはそれなりのお客さんの姿が見えた為に、昼ご飯は後回しにする事に決める。

 

という事で、先に世界遺産の見学をする事に。この「世界遺産」ブランドに観光客などは弱く、そういうボクも今回の沖縄旅ではそんな世界遺産に認定されている場所ばかり巡っているのだが。。

 

こちらが識名園の入口で、横のカウンターで入場券を購入する必要がある。しかし、全然周辺に観光客が見当たらないので、「本当にここが目的地の世界遺産である識名園なのか?!」と思ってしまう程だった。

 

そして入場券を買おうと思ってカウンターに向かう刹那、足元に1匹の可愛らしい猫ちゃんを発見する。すると最近猫好きになってしまったボクは、そんな入場券よりもこちらの猫に全神経が行ってしまった。

 

こちらが「識名園猫」と呼ぶべき、世界遺産の入口で観光客をお出迎えしてくれる猫ちゃん(たぶん・・・・)。ギリシャ旅行時に出会った”自撮りオジサン”も、前に識名園を訪れた時にこの”識名園猫”を撮影していたようで、恐らく同じ猫ちゃんのようだ。

 

 

識名園猫がお出迎え! 動画

 

 

そんな識名園猫と戯れていると、券売所で待ち受けているお姉さんが猫と戯れているボクを見ている視線をズ~~ッと感じた。という事で本来はもっとこの猫ちゃんと遊びたかったのであるが、断腸の思いで足を進めて入場券を購入して、入園するのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓沖縄旅行記:初回↓↓

13年振りに訪れた沖縄でのメンソーレな旅の始まり【沖縄旅行記①】
2020年11月中旬に13年振りに、沖縄の地を踏みしめます。今回は3泊4日の旅程で、沖縄らしさを味わう旅にしたいと思います。
タイトルとURLをコピーしました