かつての城下町で見られた「鈎型路」の名残が残る松江の町【島根県旅行記14】

島根県旅行記2021年11月-14

旅行期間:2021年11月上旬(2泊3日旅)

楽しい町散策!

島根県松江市 城周辺の景色

さて初めてやって来た島根県の松江市で、その歴史の中心地となっていた「松江城」を見学し、更に城の近くにあった歴史館も見学して、そろそろ夕方となってきました。

 

 

松江市内の散策!

島根県松江市 城周辺から見える天守

今回の島根県2泊3日旅で予約したホテルは、ここ松江市ではなくて、出雲市の「ドーミーイン」であった。今回の島根県旅で訪れたいと思っていた場所は、①松江城、②出雲大社、③石見銀山だったので、その中心地である出雲市に宿を取ったのである。

 

島根県松江市 日本聖公会松江基督教会 建物

という事で松江城を見学し終わったので、そろそろ出雲市に向かう為に松江駅まで向かう事にした。こちらは松江城の内堀沿いの道にあった「日本聖公会:松江基督教会」という、キリスト教の教会だった。こんな城跡の近くにキリスト教の教会があるのに少々驚いたが、さすがに江戸時代の景観を残している松江らしく、日本家屋っぽいデザインの建物となっていた。

 

島根県松江市 堀川 遊覧船

松江城の周辺にはこのように水が溜まった堀が張り巡らされているが、今ではこの堀も貴重な観光資源ともなっている。今から数十年前頃には生活排水も流されて、汚い堀の水ともなっていたが、今となっては綺麗な水質となって遊覧船で観光客を乗せて巡れるようになっている。

 

 

仕事を終えて帰っていく遊覧船! 動画

 

 

島根県松江市 堀川 遊覧船が進む

大阪の繁華街を流れる道頓堀川も、数十年前には”汚い川”というイメージしかなかった。そんな道頓堀も近年に水質改善の取り組みが行われてから綺麗になり出し、ここ堀川と同様に今では遊覧船が運航するスポットに変わっている。

オカン
オカン

昔の道頓堀は、ちゃぶ台とか色んな物が浮いてたんやで!

 

 

島根県物産観光館に寄り道!

島根県松江市 島根県物産観光館 建物 入口

松江城近くの島根県物産観光館

そして駅に戻る前に、リュックサックを預けていた「島根県物産観光館」に再び寄り道をする。ボクはただ預けていたリュックサックを引き取りに行っただけだが、オカンは既に”お土産を買うモード”に切り替わっている様子で、真剣な顔をしてお土産物を物色していたのである。

オカン
オカン

ちょっと買わせてください!

 

島根県松江市 島根県物産観光館 お土産  「松江の吉田くん」クッキー

そんな”お土産を買うモード”に突入していたオカンを待つように、ボクもお土産は買わないものの、どんなものが置いてあるかを見学してみる。お土産を選ぶときにまずパッケージに着目するボクの目が行ったのが、こちらの「吉田君クッキー」という面白い台詞が籠められたパッケージの商品だった。

 

こちらは「松江の吉田くん」という、”しまねSuper大使”にもなっている「吉田・ジャスティス・カツヲ」という名前が付けられている、島根県吉田町をモチーフにしたキャラクターだった。このキャラクターは”知る人ぞ知る”的な存在らしく、全国的にブービーな人口で寂しい話題しかない土地柄を逆手にとって、それを楽しく伝えるキャラが人気になっているという。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

アイデア商品を生み出すのが、松江だわ!

 

島根県松江市 島根県物産観光館 お土産 シジミせんべい のどぐろチップス

それとこちらは「シジミのバター醤油せんべい」と、「のどぐろチップス」も置かれている。シジミ味のせんべいというのもなかなか想像ができないが、お土産にプレゼントするにはせんべいよりも、本物のシジミの方がいいのかもしれないが。。

 

島根県松江市 島根県物産観光館 お土産 鬼太郎かまぼこ

『ゲゲゲの鬼太郎』の作者である「水木しげる」の出身地は、ここ島根県ではなく、隣の鳥取県境港市である。ただその鳥取県境港市は島根県と県境なので、”ほぼ島根県寄り”として鬼太郎のイラストがプリントされたカマボコも販売されていた。

 

島根県松江市 島根県物産観光館 お土産 松江パンプキンエール

そして最近の若い子に特に人気のある、地ビールとも呼ばれる「クラフトビール」も色んな種類が販売されている。ただこのようなクラフトビールは大手が大量生産で販売しているビールに比べると、コストが高くつくのでその分販売単価も高くなっているのがちょっと気になるが。。

 

島根県松江市 島根県物産観光館 お土産 地ビール

大手ビール会社の商品であれば半額程で買える量ではあるが、このクラフトビールは逆にそれほどの手間が掛かっているという訳でもある。

 

島根県松江市 島根県物産観光館 お土産 地ビール 松江そばハチミツビール

そしてこちらは「松江そば そばハチミツ」というクラフトビール。松江市八束町で採れた「そば」「ハチミツ(そば採取)」が入っていて、独自の味わいになっているんだとか。

 

 

 

南殿町商店街通りの鈎型路にて

島根県松江市 松江の町

そしてそれなりにお土産を購入して満足した顔をしていたオカンを引き連れて、松江駅を目指して歩いて向かう事にする。松江駅まではバスも運行しているが、やっぱり旅行先の現地の雰囲気を味わうには、徒歩で散策するのが一番よく体感できるのである。

 

島根県松江市 松江の町 鈎型路の景色

この南北にあった通りは「南殿町商店街」がある通りとなっているけど、”全国で47番目に有名な島根県”だけあって、だいぶ寂しい雰囲気のする場所となっていた。少子高齢化社会が進む国内で、こういった地方はかなりのダメージを受けている現状が伝わってくるけど、何とかこの地元を活性化したいと考えている自治体の動きも垣間見える場所となっていた。

 

島根県松江市 松江の町 鈎型路の碑

この辺りは江戸時代に松江城の城下町となっていた場所で、このような城下町では昔から「鈎型路(かぎがたろ)と呼ばれる、独特な町造りがよく見られる。この「鈎型路」とは、城に向かって敵兵が進軍してきた時に、その行く手を邪魔するように真っ直ぐな道ではなく、折れ曲がってジグザグになって進みにくい道にしていたのである。

 

島根県松江市 松江の町 鈎型路の景色2

江戸時代にはそのように敵が侵入してきた時の事を想定した町造りが普通だったけど、現代の車社会になると、通行の妨げになり易い鈎型路。ただ、海外で見られるロータリー型の交差点のように、鈎型路に侵入してくる車は一旦スピードを落とさないといけないので、逆に交通事故の被害は少なくなりそうにも思えるが。。

 

島根県松江市 松江の町 昭和47年の洪水の水位

そして道沿いの電柱の足元には、昭和47年(1972年)の7月に発生した『昭和47年7月豪雨』で水没した時の水位が記されていた。

 

1972年の7月に全国で梅雨前線の影響で大雨が降り、ここ島根県松江市では宍道湖の水位が上昇して、堤防が決壊して1週間に渡って水没状態が続いたという。また島根県内の1/3が水没し、全国で400人を超える死者が出たそうだ。

シメ縄兎吉
シメ縄兎吉

最近は記録的な豪雨が多えけん、この時の記憶が蘇~わ・・・

 

島根県松江市 松江の町 「ごうぎんカラコロ美術館」 建物 登録有形文化財 

そんな通りを南に向かって進んで行くと、川沿い交差点付近でこちらの歴史ありそうな建物が見えてくる。こちらは今では「ごうぎんカラコロ美術館」となっているが、大正時代の1926年に「旧:山陰合同銀行北支店」として造られた鉄筋コンクリート造りの建物である。

 

 

島根県松江市 松江の町 「ごうぎんカラコロ美術館」 建物 登録有形文化財 正面

外観的にはそこまで古そうに見えなかったけど、どうやら2012年に改修工事が行われていたので、その影響で外観はそこまで古そうに見えなかったようだ。なお、この建物は”国の登録有形文化財”に指定されており、現在は山陰合同銀行が運営する”無料の美術館”となっている。

 

 

京橋付近にて

島根県松江市 松江の町 京橋前

そして進んで行くと、松江城の外堀的な存在の京橋川に架る「京橋」が見えてくる。その京橋を渡った先には、江戸時代の雰囲気を醸し出す「京店商店街」も見えてくる。

 

島根県松江市 松江の町 京橋から眺める堀川の景色

この「京橋」という名前は、東京や大阪でも目にする地名でもある。今まで生きてきた人生では、「京橋」という名前の由来について全く考えた事すらないけど、ここで何故「京橋」という名前が全国的に付けられていたのかが気になってきた。

 

島根県松江市 松江の町 京橋から眺める堀川の景色2

ちょっと調べてみると、東京や大阪の「京橋」という名前は、”京に通じる橋”だったからだという説が有力なようだ。確かに大阪の京橋という地も、大阪市内では京都寄りの方角にあるので、単純に京都へ向かう時に渡った橋だったのだろう。

 

島根県松江市 京橋付近の景色

そしてこの京橋川を挟んだ南側は「京店商店街」と呼ばれるエリアになっていたけど、ちょっと松江城周辺とは違って、趣を感じれる場所だった。川沿いというと、今ではレストランやカフェなどが入っている建物が多く、川から発生するマイナスイオンだかに癒されて、余計にいい雰囲気になるのだろう。

 

島根県松江市 京橋付近の景色2

こちらは昔の蔵をモチーフにした外観の、お土産を販売している雰囲気のある建物が並んでいる。

ただしお土産は先程の物産館で買ったので、オカン曰くは

オカン
オカン

さっきお土産買って満足したから、寄り道はイランです!

との事だった。

 

島根県松江市 松江京店商店街 道

この「京店商店街」周辺は繫華街っぽい匂いがしつつも、そこまでギラギラした場所では無く、ちょっと上品な雰囲気が残っている場所だった。そして先程訪れた「松江歴史館」で、大橋の架かっている両岸の町並みの模型を見たけど、この辺りはまさにその大橋の脇で倉庫などが立ち並んでいた場所だったのだ。

 

島根県松江市 松江京店商店街 道 歩く

という事で江戸時代から賑わっていた場所だったようだが、今では大橋付近で荷物の積み下ろしなどが行われていない為に、再開発されて商店街に生まれ変わったのだろう。このように明治時代以降の近代化によって、物流が大きく変わった事を受けて、それに影響を受けて変わった町並みもあるという事が伺えた景観であった。

 

島根県松江市 松江京店商店街 道から見える時計塔

そんな京店商店街通りを歩いていると、前方に西洋の建物っぽい雰囲気があって大きな時計がある建物が見えてくる。江戸時代の雰囲気を醸し出す京店商店街通りに相応しくないような西洋式っぽい建物だけど、どうやら「松江シティホテル」の建物のようだ。

 

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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