東北旅行記2020年冬-⑪:青森編
旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(Aomori’s famous “Miso Curry Milk Ramen” in the evening and a walk around the Bay Bridge area. [Tohoku Travelogue 11])
味噌と牛乳とカレーが混ざる?!
青森県五所川原市出身の有名人でもある、文豪:太宰治の生家「斜陽館」見学を約30分で終えます。そしてこれからこの津軽半島の北端にある竜飛岬という場所まで行こうと思っているのだが、ただ青森は冬の時期になると通行止めの道もそれなりにあるので、果たして辿り着けるか分からない。。
斜陽館から竜飛岬を目指して・・・
斜陽館前にある車を停めている駐車場に戻ってきたのは、15時30分頃。ここから竜飛岬までは車で1時間以上もかかるみたいで、早く到着して16時30分だとしても既に12月なので暗くなっていて、全然景色が楽しめないだろう。しかし、今日はもう他に行こうと思っている場所が無いので、とりあえず辿り着けないのを承知で竜飛岬を目指す事にした。
ただ後になってGoogleマップで調べてみると、このように竜飛岬まで約62kmの距離で、車でも1時間20分程の場所になっていた。ただこの時は車のカーナビに目的地を入力していて、カーナビが算出する到着時間はだいだい大幅にサバを読んでいると思っていたので、無謀にも竜飛岬に向かう事にしたのであった。
ただ青森県内では11月終わり頃から降雪の為に、4月上旬まで雪深い地区の道路が通行止めになってしまう。その冬場の道路交通止めの情報は、レンタカーを借りたオリックスのお兄ちゃんから説明してもらって親切にそのマップまで貰った。その「雪道安全マップ」なる物を見ていると竜飛岬に向かう近くの道が通行止めになっているようにも見えたが、多分1本ぐらいは通れる道があるだろうと思っていた。
冬の青森県内の通行止め情報は、上↑のサイトで確認するべ!
そして無謀にも夕方にかけて竜飛岬へと進んで行くと、段々と暗くなっていき、更には雪が降ってきて道路にも雪が積もっているエリアに差し掛かっていく。それでも道を普通に走っている車もあったので、ドンドン津軽半島の先端を目指してアクセルを踏み続けていたが、途中でかなり暗くなってきて更に雪深くなってきた。
雪道を走るのはあまり慣れていない事もあって、上記の黄色い●のエリアで竜飛岬行を断念したのである。恐らくこの津軽半島で暮らす人からすれば、まだ「雪深いとは言えない」程の走れる状態だったのだろうが、都会しか走らないドライバーにとって万が一があったら困るという判断に至る。
もし竜飛岬を観たいのであれば青森駅から直行してくれば辿り着けた可能性があるが、鶴の舞橋と五所川原市の立佞武多と斜陽館を見学して更に竜飛岬を観たいという欲張りな願望に足を引っ張られた結果となった。。
青森の冬の観光は時間との勝負だべ!
青森市内の「ホテルサンルート青森」に戻る!
竜飛岬を諦めてそこから青森駅周辺の宿泊する「ホテルサンルート青森」まで戻ってきたが、竜飛岬まで北上していく道は段々と雪深くなっていったのに、青森市内に向かう南下する道は全然雪が見られなかった。津軽半島でも12月は場所によって全然降雪量が違うようだ。
そして「ホテルサンルート青森」のシングルルームにチェックインする。竜飛岬まで行けなかった残念な気持ちをドッサリ抱えていたけど、行けない所は仕方ないので、ここでリュックサックと同様に降ろしてから晩御飯を食べに行こうと思う。
このホテルのシングルルームはビジネスホテルなので、これぐらいの広さというか、部屋内で暴れ回れる程の広さがない部屋。ただ1人で宿泊するので全く問題はなく、荷物を置ける場所があればそれで満足である。
こちらは部屋のトイレ&バスタブ。こちらも至って普通のバスタブとトイレで、勿論トイレはウォシュレット付き。日本の普通のホテルに泊まるとどこでも当然の如くウォシュレットが備えられているけど、これは日本に住んでいる人の特権ではなかろうか。ボクも最初にウォシュレットを使う時には抵抗があって遠慮していたが、1回ウォシュレットを使ってしまったらその良さから離れられなくなってしまったのだ。。
ケツは手で拭け!
部屋の中を点検してから外に飛び出して、今日の晩飯を食べれそうなお店を探す事にする。このホテルがあるエリアは青森駅に近い繫華街のような場所だったので、このようにアーケード商店街やデパートなども見られる。
ただ青森市内でも繫華街と言っても、この前回に訪れた神奈川県の横浜などと比べてはいけない。横浜の街を行き交う無数の人波を見ていると、この青森市内はまるでカスカスの街のように感じてしまう。しかし地方の都市ではこのように人口流出が激しく、更に少子高齢化社会となっている日本ではこれから更にこのような田舎の人口が減っていくのである。。
恐ろしい21世紀だべ!
「味の札幌 大西」でラーメンを食べる!
この青森市内では2連泊の予定だったけど、初日の晩御飯からこの青森名物だという「味噌カレー牛乳ラーメン」を食べたくて、ホテルの部屋でGoogleマップから見つけた近くのラーメン屋「味の札幌 大西」に向かった。
日本全国の地方には”B級グルメ”なる、その土地ならではの料理が存在している。この約1ヶ月前に訪れた仙台では「マーボー焼きそば」というのがあったけど、古くからの歴史がある食べ物というよりは、町興し的なPRで地元の通が好む料理を担ぎ上げているかのようなB級グルメ。
そんなB級グルメでも「味噌カレー牛乳ラーメン」という、味噌ラーメンにカレー粉と牛乳をブレンドしているというのだから、まず青森に来てその存在を知って驚く観光客も、「それじゃあ早速味噌カレー牛乳ラーメンを食べに行こうか!」と思いにくいラーメンでもある。
旨いか、不味いかは、実際に食べんと判らんだべ!
このお店では人気ナンバーワンの「味噌カレー牛乳ラーメン」にも普通の塩ラーメンや味噌ラーメンもあり、それ以外にも味噌カレーバターラーメンや牛乳ラーメンなども用意されている。このようなメニューを見るとどれを頼んでいいか分からなくなってしまうけど、ここは冷静にナンバーワンメニューを頼む事にした。
そして出てきたこちらが、青森名物だという「味噌カレー牛乳ラーメン」である。確かにスープの色はカレー色と牛乳の色が混ざっているような怪しい色となっているのが分かる。ただ本当にこの味噌カレー牛乳ラーメンが美味しいのであれば、全国のラーメン屋でこれを真似て販売されているハズだし、ここ青森でしか食べれないのは「他所ではあまり人気が無いのでは??」などとも思ってしまう。
ただ「論より証拠」という言葉にもあるように、料理を前にしてウダウダ言うのではなく、食べてみて味わってから判断すべきだろう。という事でこの怪しげなブレンドが施されている味噌カレー牛乳ラーメンのスープを、口に含んでみる。
すると想像していた以上にマイルドな口当たりのスープとなっていて、カレーっぽいクセも無いし、そのカレーのクセをまろやかな牛乳がカバーしているような味だった。この味噌カレー牛乳ラーメンは札幌味噌ラーメンが基本となっていて、そこにカレーと牛乳が加えられている物だけど、思っている以上に美味しかったのである。
ただこの「味の札幌 大西」はこの時バイト君のような若手ばかりで、何かお喋りをし続けていたのでラーメンの味は美味しかったけど、お店の雰囲気はイマイチだった。ボクは料理の味よりもお店の雰囲気に重きをおく性格なので、お店側の従業員がチャラついたバイト君ばかりのお店は大嫌いなのである。。
面倒くさい性格やな・・・
そして予想以上に美味しかった味噌カレー牛乳ラーメンをお腹いっぱいに味わった後は、夜の青森駅周辺の街を散策してみる事にした。青森では冬に大雪が降るので、このように人通りが多い駅チカの商店街ではアーケードが必要なんだろう。
東北地方というと観光名所やその土地の美味しい料理もあるけど、それ以上に味わいたかったのが地元の方言。青森では津軽弁などがあって、都会の人達からすれば何を喋っているか分からない程の言語のように思える方言を意外と楽しみにしていた。しかしコロナ禍となった2020年ではそのような地元民との気軽なふれあいもしにくい時代となってしまい、また1人旅ではこのような居酒屋に気軽に入る事もあまり無いので、そのような地元民との交流の機会も無かったのである。。
津軽弁は最高だべ!
青森市の街もそんなに大きくはないので、とりあえずアーケード商店街を歩いている人波が吸い込まれていく青森駅周辺にやって来た。この辺りが青森市内でもメインの場所なんだろうけど、この2020年はコロナ禍の影響もあって、夜に飲み歩く人も減っていたようで、あまり人影が見られなかった。
とりあえず駅に隣接している商業施設に入ってみたものの、中はあまり活気が感じられなかった。なのでこちらの明るい照明が漏れている建物と、大きな橋が見えている方向へ進んで行く。なおこの橋「青森ベイブリッジ」は1994年に全面開業した橋で、青森港付近の渋滞を緩和する目的で造られた橋。
青森市内には横浜のみなとみらい地区と比べると大きな高層ビルディング群が無いだけに、この青森ベイブリッジが一段と大きく見える。なお、この吊り橋の柱部分はアルファベットの「A」をイメージしたデザインになっているようだ。
その青森ベイブリッジをくぐった先には、何やらイカ漁船のように煌々と輝く船が見られる。東北地方は都心などと比べると人口が少ないのは判っていたけど、この青森駅周辺でも全然人が居なさ過ぎて、これからの日本国が抱える少子高齢化社会の闇が見えてくるような気がしたのである。。
こちらのライトアップされた船は「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」という、青函トンネルが出来る1988年まで青森と函館間を結ぶ『青函連絡船』として運航されていた船。昔はこの青森から北海道に渡るにはこのような船に乗るしか方法がなかったが、1988年に約53.9kmの電車専用「青函トンネル」が完成して役目を終えて、今ではここで海上博物館として保存されている。
「A-FACTORY」に寄り道!
そしてその青森港近くに煌々と照明が光る建物があって、まだ営業中だったので立ち寄る事にした。このお店は『A-FACTORY(エーファクトリー)』という、2010年12月に開業した東北新幹線の新青森駅に合わせて、この青森ウォーターフロント地区に造られた洒落たお土産ショップ。
東北地方では冬の時期の観光は太陽が昇っている時間帯までしか出来ずに、陽が沈んでしまうと食べるか、このようなお土産店での見学位しかする事が出来ない。また冬場には閉まってしまう観光地なども多いので、ゆっくり温泉に浸かって旅館などで過ごすのがいいのかもしれない。
そして青森というとこのリンゴがとても有名で、青森県に滞在中にリンゴを食べてみたかったけど、さすがにリンゴ丸々1個を味噌カレー牛乳ラーメンの食後に食べるのはシンドイ・・・。今食べなくて明日の朝に食べればいいのだろうが、お土産店だけになかなかに”良い御値段”となっていたので、それもあってなかなか手が出なかったのであるが。。
青森では変なラーメンじゃなくて、美味しいリンゴを食べてネ!
普段リンゴを食べる際にはそのリンゴの名前などを気にしては食べないけど、この青森県では色んな種類の林檎が作られているので、普段にはあまり都会のスーパーでも見られないような林檎ばかりが並んでいる。
こちらには「金星」という、”ゴールデン・デリシャスな上品な甘み”が特徴の林檎らしい。ただ「ゴールデン・デリシャス」という表現に現実味が感じられなくて、食べれば美味しいのだろうが、触手が伸びないのであった。。
そんなリンゴを食べるのも楽しみにしていたけど、個人的には青森といえば楽しみにしていたのがこちらの「ニンニク」である。この青森県はニンニクの生産量が実は日本イチとなっていて、国内に出荷されているニンニクの約70%を占めているという。
地元のスーパーでも青森産はいいお値段がして、中国産のニンニクと比べると全然お値段が違う。でも青森産のニンニクは粒が大きくて、ニンニクらしさが満載になっているように思う。個人的には最近毎日ニンニクを食べるので、リンゴよりもニンニクに惹かれていたのであるが。。
青森産のニンニクは高いけど、質は最高やで!
ニンニクの生産量が日本イチの青森だけあって、ここでは「ガーリック・コーヒー」なる物も売られている。林檎コーヒーは見なかったけど、ニンニクが入ったコーヒーというのも斬新過ぎて惹かれてしまう。。
そこまで気になったら、買ってきてくれてもエエんやで!
そして日本独自の多彩な味のお菓子となったキットカットでは、さすがにリンゴ味になっていたけど、お菓子には残念ながらニンニクは使われていないようだ。もしかしたら試作品でニンニク味が作られていたかもしれないけど、お菓子を買い求める人にはニンニクを好む人が少ないのだろう。。
こちらには青森県だけあって、太宰治に関連するお土産なども置かれている。今日は7泊8日と今までの国内旅でも長い日程の初日なので、初日からお土産を買うつもりがなかったけど、ここを最終日に訪れていたとすれば、思いっ切り買い込んでいただろうと思う。。
リンゴのお土産、買って行ってネ!
こんな旅はまた次回に続きます!
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