秋田を代表する港である土崎港の、シンボルマークとなっている「ポートタワーセリオン」【東北旅行記61】

東北旅行記2020年冬-61:秋田編

旅行期間:2020年12月1日~8日(7泊8日)
(The “Port Tower Serion” is the symbol of the Port of Tsuchizaki, one of Akita’s representative ports. [Tohoku Travelogue 61])

タワー内は、道の駅!

ここは秋田市内でも北西の日本海に面している土崎という、戦国時代頃に整備されて港として栄えた場所。ただかつては栄えた港も近年に大型コンテナ船や大型石油タンカー船の時代が到来した事もあって、昔ながらの港は駆逐されてたが、近年は設備投資の甲斐もあってこの港に物流が集まりつつある港になっているとか。

 

 

土崎港にて

秋田でもこの土崎という場所にやって来たのは、1994年に建造された「ポートタワーセリオン」という、この高さ143mの展望台を有するタワーがあったからである。温泉好きな人やスキー好きな人からすれば秋田県内も色々と訪れたい場所があるのだろうけど、普通に観光する人からすれば、あまり秋田って目立った観光資源が少ない為に、アチコチと行きたくなる場所もあまり見つからない感じだった。。

 

【ポートタワーセリオン】

住所:秋田県秋田市土崎港西1-9-1
営業時間:9時~21時頃(※展望台の営業時間)
電話番号:018-857-3381
展望台入場料は無料!

 

 

戦国時代頃に整備されて秋田でも随一の港となった「土崎港」は、現在では「秋田港」と呼ばれる事が多い。というのもかつて北前船などが就航していた土崎港も、戦後の近代化の流れを受けて、その北側へと敷地を拡げてコンテナターミナルなどが整備されていった。その為に今の港の景色はかつての土崎港と大きく様変わりしている為に、「秋田港」という名前が定着しているようだ。

 

そしてこの場所に訪れたのは、こちらの「ポートタワーセリオン」というタワーの展望台に登る為。旅行で訪れた現地では、なるべくこのような高いタワーの展望台を訪れるようにしている。やっぱり高い上からその地域を眺める事によって、ただ単に地図で見ているイメージだけなく、はっきりと自分の目でその土地を広く視認できるからである。

 

 

土崎港の景色! 動画

 

 

「ポートタワーセリオン」に入場!

この「ポートタワーセリオン」は1994年に開業したタワーだが、その後の2010年に館内に”道の駅”が造られている。わざわざここまでやって来る人も少ないように思えた場所だけど、意外とそこそこの車の数が駐車場に並んでいるのが見える。

 

館内に入ると、このように1階部分が道の駅になっているだけあって、色んな物が販売されている様子が見えてきた。今日の観光の予定も、ここ土崎でこのタワー展望台からの景色を眺めて終了だったので、ちょっとこの道の駅で置かれている品々でもゆっくり見学する事にした。

 

最近の食事でよく口にするニンニク。ニンニクと言えば青森産が特に有名だけど、このニンニクは青森産ではなく、秋田県産となっている。1kgとたっぷり入った1袋が1,058円で販売されていて欲しくなったけど、まだ旅は終わりじゃないので、このような嵩張るお土産は買う訳にはいかない。

 

こちらには他の観光地でも見かける『鼻くそピーナッツ』シリーズの秋田Verの商品が置かれていた。愛嬌ある秋田犬が鼻くそをホジッているデザインなので、この『鼻くそピーナッツ』シリーズは面白いお土産として各地で人気のようだ。

 

秋田と言えばやっぱり”米処”のイメージがあるので、この秋田米である『あきた小町』に目が行ってしまう。勿論こんな大きなお土産を旅の道中に買えないけど、どうしても欲しい場合は発送して先に送ってしまうという方法もある。

 

ただボクのような考えの旅行者が居る事を見据えて、このような300gサイズの小さな「あきた小町」もちゃんと用意されている。このサイズだったら旅行中の荷物としても負担にならないし、簡単にお土産として渡せるサイズなので、購買意欲をそそられる・・・。

 

 

こちらは秋田県の内陸南部地方に昔から伝わる「いぶり漬け」で、『いぶりがっこ』というのはある漬物屋が発売した際の登録商標なのであるが、秋田ではどちらかというと『いぶりがっこ』の方で親しまれているとか。主に大根などの野菜を燻製にして漬け込んだ物で、昔は各家庭に囲炉裏があったからどこの家でも作られていたけど、近年は囲炉裏のある家が珍しくなった為に、家庭で作られる機会が殆ど消えてしまっているようだ。

 

そして秋田名物の料理というと、まず一番最初に頭に浮かんでくるのが「きりたんぽ」である。どこかできりたんぽを食べた記憶がかすかに残っているけど、そこまで感動する程に美味しい料理ではなく、あくまでうるち米を使った郷土料理である。

 

最近では「きりたんぽ」の販売促進の為に色んな味付けをした商品が展開されているようだけど、あくまでうるち米を使った郷土料理。どちらかというと具材を買ってきて家庭で食べるよりも、秋田の古民家みたいな食事処の囲炉裏で作られた「きりたんぽ」の雰囲気と一緒に味わうのがいいのかもしれない。

 

そして久保田城跡で出会った、ビビリ犬を連れて散歩していた秋田マダムに推薦してもらった「稲庭うどん」。この特徴は麺の形を見れば分かるように、平べったくなっており、”日本三大うどん”の1つともされているとか。

 

ただ稲庭うどんの麺だけ買ってもダメで、このように稲庭うどん向けの麺つゆも一緒に購入しないと満喫できない。こういうセットで購入されやすい商品というのは、メインのうどんの単価を下げて、その分、麵つゆなどどうしてもついでに買わざるを得ない商品に利益を上乗せしているとよく耳にするが。

 

こちらはボクの大好きなお菓子でもある、昔ながらの『はっか糖』。新潟県魚沼地方で昔から愛されてきたお菓子らしいけど、西洋で「ミント」と呼ばれていた植物が日本では『薄荷(ハッカ)』と呼んでいた事に由来する商品名。

 

今もそうだけど、昔はこのハッカのスーッとなる成分が薬の代替えとして体を癒すと考えられていたので、薬代わりに多くの人々に好まれていた。だからそういった人類とハッカの歴史があるので、今日でもス~~っと爽快感を味わえるタブレットなどが人気なんだろう。

 

こちらのお菓子は『スガちゃん:まんじゅう』という、この旅行当時に”秋田県出身の初の総理大臣”となっていた菅 義偉(すが よしひで)をモチーフにした饅頭のお土産物。2020年9月に体調を崩した安倍総理の跡を継ぎ、第99代内閣総理大臣に就任した。しかし、旅で出会った秋田県出身のオジサンが「総理になる前までは応援していたけど、総理になってからは逆に秋田県出身というのが恥ずかしくなった・・・」と言われる程の存在になっていたが・・・。

ハゲる前君
ハゲる前君

政治の世界は、色々と大変な事が多いゾ~!

 

約1年間に渡って内閣総理大臣を務めた菅義偉氏であるが、総理就任から約1年後の2021年9月の自由民主党総裁選挙に再出馬しない事を表明し、首相を退任した。そうなるとこのような商品を造ったお菓子メーカーが大慌てになるのだろうと思っていた。

 

しかし実際にはお菓子メーカーもそのような総理交代には慣れているようで、このパッケージも総理が変わってもすぐに対応できるように箱に印刷しているのではなく、包装紙に印刷をして対応しているようだ。また総選挙が近い事を見越して商品在庫を調整しており、逆に退任する菅総理に向けて「ありがとうスガちゃんまんじゅう」なる商品を、追加で2000個作って販売する位に逞しいのであった。

ハゲる前君
ハゲる前君

それ位の商売っ気がないと、生き残れないゾ~!

 

 

こちらには今度は”なまはげ”をデザインのモチーフに選んだ『秋田なまはげの鼻くそ』という商品が置かれていた。この秋田だけでも”秋田犬””なまはげ”の2つのバージョンが販売されていたけど、中身の鼻くそピーナッツは同じ物のように思えるが・・・。

ハゲる前君
ハゲる前君

オレの鼻くそも売りたいゾ~!

 

そしてこの「ポートタワー・セリオン」の1階部分には食堂も用意されていて、食べたかった「稲庭うどん」もあったけど、値段が安価なこちらの普通のラーメンを食べる事にした。このラーメンを食べて、タワーの展望台からの景色を眺めて秋田市内のホテルに戻るまですっかり忘れていたけど、この「ポートタワー・セリオン」に来たのはその展望台からの景色を楽しみにしていたのと同時に、この近くに設置されている”うどんの自動販売機”でうどんを食べるのが目的だったのである。。

 


 

「佐原商店のうどん・そば自販機」秋田港セリオンリスタ

YouTubeでアップされていた動画を張り付けていますが、本当にこの自販機が置かれている場所を認識してわざわざ訪れたのに、秋田の道の駅で販売されているお土産を見ている内に、すっかり記憶からこの自販機の存在が消え去っていたのです・・・。

我ながら、ガッカリです・・・orz

ハゲる前君
ハゲる前君

またいつの日か、来たらいいゾ~!


 

さてそんな”うどんの自動販売機”の存在をすっかり忘れて、秋田港近くで普通のラーメンを食べてお腹いっぱいになり、これからポートタワー・セリオンの展望台へと向かう時の写真。わざわざ今日の昼頃に秋田市内中心部で「稲庭うどん」を食べなかったのも、ここで”うどんの自動販売機”を楽しみにしていたからだったのに・・・。

オカン
オカン

後悔は先に立たずです!(笑)

 

この「ポートタワー・セリオン」は、こちらの貼り紙にもあるようにトリップアドバイザーの『2019年道の駅ランキング』で全国第13位に選ばれたという。

 

ちなみにこの時に第1位に選ばれているのが、沖縄県糸満市にある「道の駅:いとまん」だった。ただ「ポートタワー・セリオン」は単なる道の駅ではなく、高さ100mからの景色を楽しめる無料展望台からの眺めを楽しめるポイントも加算されているだけに、他の道の駅よりも評価が高めだったと推測しているが。。

ハゲる前君
ハゲる前君

勝てば、どんな手を使ってもいいんだゾ~!

 

そして約100mほどの高さに造られている展望台へと登ってきました。今回の旅では残念ながら訪れなかった”なまはげ”でも有名な男鹿半島は、この中央正面奥に小さく見えている小高い丘の部分にある。また、この展望台からはあまり一般人が見たいと思うような物が見えないけど、ただ近代港マニアにとっては中々に楽しめそうな場所となっていた。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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