西郷隆盛が湯治したという鰻温泉と、開聞岳が綺麗に見える最果ての西大山駅【熊本&鹿児島旅行記10】

熊本&鹿児島旅行記2021年12月-10

旅行期間:2021年12月頭(2泊3日旅)

やっぱり美しい薩摩富士!

今回の旅2日目は鹿児島県でも南西に広がる「薩摩半島」にやって来ました。鹿児島県指宿市にあるカルデラ湖の1つ「鰻池」を訪れ、西郷隆盛が晩年に長期滞在していた場所であり、また温泉を楽しめる地を満喫していきます。

 

 

西郷隆盛が長期滞在していた家跡!

鹿児島県指宿市 鰻池 温泉 西郷隆盛の像前の犬

そして鰻池の周辺には温泉宿などが立ち並んでいるけど、その一角に西郷隆盛がこの鰻池に長期滞在していた時に暮らしていた家跡があった。ただ、今ではその建物は勿論存在しておらず、その代わりにこのような石像が置かれていた。

 

鹿児島県指宿市 鰻池 温泉 西郷隆盛の石像

西郷隆盛の姿というと、東京都上野にある、犬を連れた西郷隆盛の像が有名なので、このように犬を連れた姿を連想する人も多いだろう。実際に西郷隆盛は明治新政府を退官した後の暮らしで、大きな屋敷に何匹も犬を飼っていて、更には鰻を食べに行く際に犬も連れて行って、犬にも高級な鰻を食べさせていたという。

東郷どん
東郷どん

ケチケチせんと、犬にもうんめか鰻をたもらせなかと!

 

鹿児島県指宿市 鰻池 温泉 西郷隆盛の記念碑

その像の脇には、こちらの「西郷南洲先生:遺跡記念碑」という碑が置かれていた。西郷隆盛は『南洲』という号を名乗っていた事もあって、「南洲殿」とも呼ばれていたので、鹿児島の地では西郷隆盛ではなく「南洲神社」など、その南洲という名前が付けられている場所が多いのである。

 

鹿児島県指宿市 鰻池 温泉 西郷隆盛が滞在していた家跡

明治維新に大きく貢献した西郷隆盛は、新政府軍で陸軍の大将にまで出世するが、時が経過すると討幕に命を懸けてきた仲間たちが私利私欲に走る姿が見られるようになっていき、最終的には主張していた『征韓論』が拒否された事を受けて、新政府から一切の職を辞してしまう。それから地に下った浪人となるのだが、東京から鹿児島に戻ってこの鰻池に滞在して、のんびりと生活をしていたという。

 

鹿児島県指宿市 鰻池 温泉地域の景色

鰻池は一応活火山という事になっているらしく、それもあって周辺には源泉が豊富に湧き出る場所ともなっている。その為に周辺には、このようにモクモクと白い湯気が立ち上る光景も見られて、また温泉地らしく硫黄の匂いが充満していた。

 

 

鰻温泉の景観! 動画

 

 

 

「区営鰻温泉」を訪れる!

鹿児島県指宿市 鰻池 「区営鰻温泉」の建物

そして砂蒸し体験には興味がないと言っていたオカンを、薩摩の温泉に連れていく。こちらは「区営鰻温泉」で、西郷隆盛も浸かったという鰻池の温泉が楽しめる場所である。

 

【区営:鰻温泉】

住所:鹿児島県指宿市山川成川6517
営業時間:
①6月~9月
8時~13時&15時~20時 ※受付終了は19時30分
②10月~5月
8時~20時 ※受付終了は19時30分
※定休日:毎月第1月曜日(祝日の場合は翌月曜日)
電話番号:0993-35-0814
入館料:大人200円/小学生100円/乳幼児50円

 

 

鹿児島県指宿市 鰻池 「区営鰻温泉」の休憩所

”鹿児島の温泉の素晴らしさ”っていうと、とにかく入泉料が安いという事。また鹿児島市内の大衆浴場では、その殆どが天然の温泉源泉が使われていたりと、意外と有名ではないけど、隠れた温泉のメッカでもある。冷静に考えれば、”薩摩富士”とも呼ばれる開聞岳や、今でも活火山として活動を続ける桜島などの、活火山地域なので温泉も豊富なんだろう。

 

鹿児島県指宿市 鰻池 「区営鰻温泉」の休憩所 テーブルとイス

しかし、この薩摩半島は日本列島の中でも南西端に位置している事もあって、観光客も驚くほど少なく、有名な観光地の温泉で入浴したいが、観光客が多過ぎるのが嫌で温泉に入りたくない人も、のんびり満喫できる温泉が多いのである。

開聞茸
開聞茸

下手すれば、貸し切り状態になる温泉も多いよ!

 

鹿児島県指宿市 鰻池 「区営鰻温泉」の休憩所から見る温泉の湯気

”西郷隆盛ゆかりの地”という事をアピールしたい鰻温泉では、このように何匹も犬を飼っていた西郷隆盛らしく、何体もの犬の石像が飾られている光景が見られた。そんな犬の石像と共に、鰻温泉から湧き上がる湯煙が、なかなかにマッチした光景ともなっていた。

 

 

鰻温泉からの湯気! 動画

 

 

鹿児島県指宿市 鰻池 「区営鰻温泉」の建物

この「区営鰻温泉」を選んだのは、鍵が付いたコインロッカーが用意されているからでもあった。温泉のメッカである別府やこの辺りでは、温泉にコインロッカーが付いていない所が多く、そのような所での入浴体験が少ない人程、荷物が盗られる事を心配して、ゆっくり温泉に浸かれない。

オカン
オカン

コインロッカー無しの温泉なんて、入りたくないワ!

 

鹿児島県指宿市 鰻池 「区営鰻温泉」ののれん

こじんまりとした「区営鰻温泉」は熱い目の温泉となっていて、受付のおばちゃんが「熱かったら、水を入れて温度調節してください」との事だったが、面倒くさいのでそのまま浸かった。すると熱い温泉も浸かっているウチにその熱さに体が慣れて、気持ちよく感じるのであった。

 

ちなみに壁を隔てた女風呂から珍しくオカンの声が聞こえてきて、どうやら同じように熊本経由で鹿児島に観光していた東京から来ていた中年夫婦の奥様と何やらお喋りをしていたようだ。

オカン
オカン

ワタシらと同じで、熊本空港から来て、鹿児島空港から帰るんだってさ!

 

美しい開聞岳と再会!

鹿児島県指宿市 フェニックス通り

そして鰻温泉に約10分ほど浸かった後に、昼食を食べる前に薩摩半島の象徴でもある「開聞岳」を眺めに行く事にした。こちらは”指宿のフェニックスロード”ともなっている通りで、このように宮崎市らしいようなフェニックスが立ち並ぶ光景も見られる。

 

鹿児島県指宿市 青空と開聞岳の絶景

そして1年振りに再会を果たした開聞岳が、ちょうど綺麗に見られる場所で車を停める。今日は雲がこのようにそこそこ出ていたけど、青空がしっかりと見えていたので、緑色の山や畑と綺麗な青空が調和している光景が見られた。

 

鹿児島県指宿市 開聞岳の景色

約1年前の2020年8月に鹿児島を訪れた際に、『日本百名山』の1つともなっている開聞岳の頂上まで登山した記憶が蘇ってくる。

 

真夏の登山は「クソ暑かった・・・」という記憶があるけど、今改めに開聞岳を目の前にしてみると、よくこの山の頂上まで無謀にもいきなり登ったものだと感じる。なお、開聞岳の登山は意外と鹿児島県民はそこまで体験した事がないらしく、鹿児島人に話を聞いたら、殆どの人が「登った事ない・・・」という事だったが。。

開聞茸
開聞茸

日本百名山の中では標高が低い山なので、登山初心者向けだよ!

 

鹿児島県指宿市 開聞岳の景色 記念撮影

やっぱり汗を流してシンドイ思いをしながら登った開聞岳なので、他の山に比べて、愛着が出てしまっている。なので、このように素晴らしい光景が、更に素晴らしいものとして自分の中で美化されていく開聞岳であった。

開聞茸
開聞茸

開聞岳の美しさは、日本イチだよ!

 

 

JR最南端駅の「西大山駅」に立ち寄る!

鹿児島県指宿市 JR西大山駅

そしてまだ11時頃という事で昼食にはちょっと早かったので、近くにある”JR日本最南端駅”でもある「西大山駅」に立ち寄る事にした。廃線が囁かれる地方路線で、乗客も少ないJR指宿枕崎線でもあるので、いつまでもこの光景が見られない可能性もある。

 

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅の鐘

この西大山駅は”JR日本最南端駅”となっているが、「日本最南端駅」ではないのでその表現に注意が必要である。昔はここが日本最南端駅ではあったものの、沖縄にモノレール駅が造られた事を受けてその称号が無くなり、今では”JRの日本最南端駅”という称号になっている。

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅 花

西大山駅は乗客の少ない指宿枕崎線という事もあって、この地方では珍しくない無人駅となっている。都会に普段住んでいる人は無人駅の存在に慣れていないけど、地方に行けば行く程に無人駅が当たり前となっているのだ。

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅 黄色いポスト

そしてこの西大山駅の名物ともなっているのが、こちらの「黄色い郵便ポスト」。このような黄色は”幸せを叶える”と宣伝されている事もあって、この黄色い郵便ポスト前で記念撮影をわざわざしに来る人もいるようだ。

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅のホームから見える開聞岳

そしてこの西大山駅が薩摩半島の観光スポットともなっているのは、こちらの景色を見れば分かるように、”JR日本最南端駅”だけではなく、背景に雄大な”薩摩富士”とも称される開聞岳が綺麗に見られる場所だからである。

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅のホーム 

なので西大山駅の無人ホームの開聞岳がある端には、このように記念杭が建てられていて、定番の記念撮影スポットともなっている。そんな場所でいつも地味な記念撮影をしてきたオカンは、ちょいと顔を出すポーズを楽しんでいた。。

オカン
オカン

ブフフ・・・・(笑)

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅のホームで記念撮影

このように薩摩半島では、至る所からこの開聞岳が見られるので、まさに薩摩半島の象徴的存在でもある開聞岳。鹿児島県南部の双璧を成す大隅半島にはこのような大きな山が無いだけに、より薩摩半島の素晴らしさをアピールしている開聞岳でもある。

開聞茸
開聞茸

開聞岳は桜島よりも綺麗でしょ!

桜島火さん
桜島火さん

山は綺麗さよりも、荒々しさがいいド~~ン!

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅のホームと開聞岳

短時間だけ西大山駅に滞在していたけど、その短い時間の間にも数組の観光客が電車に乗る訳でもないのに、わざわざこの西大山駅を見学しに来ている光景が見られた。それだけ開聞岳が一緒に見られる人気のスポットでもあるようだ。

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅周辺の景色

だが、その西大山駅周辺はこのように畑が一面に広がっている光景しか見られない。約1年前にここを訪れた際には、薩摩半島最南端「長崎鼻」から、徒歩でこの西大山駅まで移動した際に、この周囲に畑しか見られなかった記憶が蘇る光景でもあった。。

 

 

 

西大山駅の様子! 動画

 

 

鹿児島県指宿市 JR西大山駅周辺の景色 土産物屋の建物 中園久太郎商店

そしてその西大山駅の観光案内所的な役目も果たしている、道の脇にあった中園久太郎商店が開いているお土産屋「かいもん市場 久太郎」の建物が向かいに見られる。前回来た時は休業となっていたようだが、コロナ禍が緩和されてきた事もあって営業を再開していたようだった。

 

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓熊本&鹿児島旅行記:初回↓↓

上空から眺める阿蘇山と、おばあちゃん手作りのいきなり団子が待つ熊本へ【熊本&鹿児島旅行記1】
2021年12月頭に訪れた熊本県と鹿児島県を巡った旅行記。まずは飛行機に乗って上空からの阿蘇山を見物して、草千里ケ浜でいきなり団子を味わいます!
タイトルとURLをコピーしました